ブレーメンに加入した日本代表DF菅原由勢は、GK長田澪とは「もう親友のような関係」だと明かしている。
25歳の菅原は26日、サウサンプトンから買取オプション付きのレンタルでブレーメン移籍が正式決定。同日中に早速チーム練習へ合流した右サイドバックは、特にDFラインで故障者が続出しているクラブにとって、今夏3人目の補強となった。
そんな菅原だが、すでに長田(欧州での登録名は“Mio Backhaus”)と良好な関係を築いているようだ。クラブ専門メディア『ダイヒシュトゥーベ』や『キッカー』によると、菅原は取材陣に対し「(契約に)サインする前に、彼から街やクラブについていろいろ聞きました」と語り、さらに25日に行われたメディカルチェックにも長田が付き添ってくれたという。
「彼は(当日はオフにもかかわらず)わざわざ僕のメディカルチェックに来て、サポートしてくれました。だから、僕たちはもう親友のようなものでしょう(笑)」
今季からブレーメンの正守護神を務めることになった現在21歳の長田は、U-15日本代表を経て以降、各年代でドイツ代表に選出されてきた日独ハーフのGK。森保一監督も昨年、直接会談した選手だが、『キッカー』のインタビューでは以前、「正直に言うと、本当の意味で“我が家”だと感じるのは日本なんです」と語っていた。
長田を日本代表入りに説得するつもりはあるかと問われた菅原は、「もしかしたら僕が彼のエージェントみたいなのになって、いつか日本代表入りを後押しできるかもしれませんね。そのために努力します」と冗談めかしつつコメント。一方で、まずは自身のA代表復帰を目指す構えだ。
元日本代表の長谷部誠氏(現フランクフルト・セカンドチームアシスタントコーチ)や、同じ名古屋グランパス出身で現LAギャラクシー所属の吉田麻也をロールモデルとして挙げる菅原は、サウサンプトンから移籍を決断した理由についても言及。「代表チームではトップリーグでプレーすることが求められています。それも移籍を決めた理由の一つです」と説明したうえで、「W杯は僕のキャリアにおける最大の目標です」と強調した。
さらに、「チャンピオンシップとブンデスリーガを比べると、本当に大きな差があります」とも語り、「コンディションは良いです。土曜の試合に出る準備はできていますし、(ホルスト・シュテッフェン)監督もそれをわかっています」と自信をのぞかせた。
なお、ブレーメンは23日に敵地で行われた開幕節でフランクフルトに1-4で大敗。30日の第2節ではレヴァークーゼンをホームに迎える。ブレーメンでは、1980年代に元日本代表の奥寺康彦氏(現横浜FC代表理事兼シニアアドバイザー)が右サイドバックとしてプレーしており、菅原が同じポジションでピッチに立つ可能性にも注目が集まる。



