ブレーメンの菅原由勢が、勝利に終わったウニオン・ベルリン戦を振り返った。
前節、ハイデンハイム戦を引き分けで終えたブレーメンは24日、ブンデスリーガ第8節でウニオン・ベルリンと対戦。2試合ぶりの勝利を目指し、ホームでのナイトゲームに挑んだ。
試合は前半からブレーメンが積極的な仕掛けを見せ、相手ゴールに近づいていくシーンが続く。右サイドバックで先発出場を果たした菅原も、巧みに高い位置を取っては攻撃に参加。前半だけで三度のシュートを放つなど、攻撃面でチームに変化をもたらした。
なかなかゴールを奪えなかったブレーメンだが、72分に菅原がゲームを動かす。「あそこのスペースにボールを運ぶ意識、あの動き出しとパスはグリュルとめっちゃ話し合っていた」と振り返るように、右の背後のスペースにボールを通すと、これを受けたマルコ・グリュルが左足で見事なシュートを沈めて先制点を奪うことに成功した。「あんなゴールを決めてくれたらサイドバックとしてはありがたい」と菅原は笑ったが、二人の連携が見せた見事なゴールだった。
この1点を守り切ったブレーメンは、2試合ぶりの勝利を掴み、3試合負けなしで上位を見据えることができる順位に上がってきた。菅原は「今日の勝ち点3はデカい」と語りつつ、勝利を喜んだ。
「前半を戦ってみて負け試合ではないというか、ここでもし引き分けだとしたらポイントを落としたという言い方になるなと思っていた。みんなしっかりここはポイントを取り切ろうという話にもなっていた。個人のところでも相当、相手のウイングバックを惑わしながらやっていて、得点に繋がったシーンもあそこのスペースを空けることもできた。ああいうギャップをつけたのも戦術として変えたところでもあるので、すごく良かったと思います」
勝利を手にした一方で、課題となったのは得点の数だ。敵陣に攻め込む回数は多かっただけに、さらなる改善が必要だと菅原は今後の戦いを見据えている。
「相手ディフェンダーにとってある程度カオスな状況というか、判断を迷わせるようなランニングがないと効果的ではないと思う。ミドルゾーンでボールを持ってる時は背後に抜ける意識はあるものの、ファイナルサードに入った時に、もう一つスペースを作る動きや相手を引き寄せるが動きがまだまだ足りていないのかなと。最後のところの動きはもうちょい数を増やした方がいいかなと思いますね」
ブレーメンに加入して約2ヶ月、スタジアムの雰囲気を含めて「毎試合、鳥肌が立ちます。ゴール裏も90分間わけわからんぐらい声出して跳ねてるので感謝しかない。もう、好きです。愛に溢れています」と率直な思いを明かした菅原。チームの主軸となり、ここからより多くの勝利を熱いサポーターに届けたいと誓っていた。
