ブレーメンの菅原由勢が、敗戦に終わったフライブルク戦を振り返った。
ブレーメンは20日、ブンデスリーガ第4節でフライブルクとのホームゲームに臨んだ。
チームとしては前節のボルシア・メンヒェングラットバッハ戦に勝利したこともあり、勢いを持って試合に入りたいところだった。ただ、「相手の方がやろうとするサッカーがはっきりしていた。コンパクトなところや蹴った後のセカンドボールのところもそう。うちもセカンドボールは拾えていたけど、その後のクオリティーというか、前半は特に奪った後にすぐに失ったりと落ち着かなかった」と菅原が振り返るように、序盤から選手間の距離の悪さもありパスワークにテンポが生まれず。自分たちからペースを失ってしまった。
そういう時こそ守備で我慢したいところだったが、33分にハンドによるPKで先制点を献上。この得点で相手がより守備に重きを置きながら戦ってくるようになったため、攻撃面でなかなかチャンスを作ることができず、54分には隙を突かれて2失点目を喫してしまった。
58分には菅原のクロスが相手のハンドを誘ってPKを獲得したが、ロマーノ・シュミットのPKは相手GKがビッグセーブ。点差を詰めるチャンスを逃すと、75分にはダメ押しとなるオウンゴールが決まってしまい、最終的に0-3の敗戦を余儀なくされた。
決して大きな差がつくような内容ではなかった。だが、終わってみれば3点を奪われての敗戦。試合後、菅原はチームとして上手く戦えなかったことを悔やんだ。
「今日に関しては出足だったり、セカンドボールだったり、個のクオリティーのところで僕らは違いを出せなかったし、相手がやりやすいようにプレーしてしまったというのはあると思う。そこはもう少し自分から発信できることもあるのかなと。最初の10分で僕らがこうやるというのは、たぶんフライブルクはわかっていたと思う。そういう中でもっと相手を惑わせるようなポジショニングを取っていかないといけないなと感じた」
開幕から4試合で1勝1分2敗と、成績だけを見れば状況はあまり良くないように見える。それでも、菅原は「このフォーメーションで、この選手の配置で試合をしたのは初めて。ここからじゃないですか」と前を向き、次なる戦いを見据えた。
「今日で言えば、距離感の部分がすごく悪かっただけで、ボールのつけるところやボールの動かし方自体は悪くなかった。そういったすごくポジティブな部分もある。まずはしっかり自分たちのやるべきことをやれていれば、もっとコントロールできた試合だったと思う。ここからもっと良くなると思うし、もっとお互いのことを知っていける。まだまだここからだと思います」


