ブレーメンのDF菅原由勢が、今季初勝利となったボルシア・メンヒェングラットバッハ戦を振り返った。
ブレーメンは14日、ブンデスリーガ第3節でボルシMGと対戦。日本代表帰りの菅原由勢と守護神を務める長田澪はスタメン起用された。試合はボールこそ相手に保持される時間が長かったが、15分に菅原由勢のパスを受けたサミュエル・ムバングラが強烈なシュートを沈めて先制点を奪取。この得点でペースを掴むと、巧みな攻撃を見せて3点を追加することに成功した。守っては長田を中心とした守備陣が無失点を継続。そのまま4-0で試合を締め、今季初勝利を手にした。
右サイドバックとして先発起用された菅原は、「コンディション的に言えば、帰ってきてからまともに寝れていなかった」と振り返るように、アメリカ遠征帰りで状態は決して芳しくなかった。それでも、随所に存在感のあるプレーを披露。先制点の場面では「アシストに繋がったのはシュートが良かった」と謙遜したが、巧みなボール出しでチャンスを演出するに至った。
「90分を通してダイナミックな動きをするのが自分の強みだと思っていますけど、到底、それができるようなコンディションではないというのは始まって10分くらいで気づいた。それでも、要所要所で自分の仕事をするタイミングが来た時にしっかりクオリティーを示そうというのはやれていたと思う。もちろん、シュートを打ったシーンは決め切れないといけないと思うし、そこの質は上げれるかなと思っています」
気になったのはチームへの馴染み方だ。周りとうまくコミュニケーションを取りながらいい連携を見せており、短い時間でフィットさせた凄みを感じさせた。
「練習から自分の特徴や強みというのは、ある程度チーム全体に話した部分もある。チームもそれをわかろうとしてくれて、僕の特徴を生かしてくれるようなやり方もしている。すごくスムーズにチームに溶け込めたと思います。リスペクトを持ってお互いにコミュニケーションも取れていて、お互いにいいところを出し合おうというのが今のチームのいいところでもあると思う。すごくやっていて楽しいです」
今夏にブンデスリーガ挑戦の道を選んだ菅原は、最後に改めて今シーズンに対する思いを明かした。
「自分のできる限りの最大のパフォーマンスを出して、与えられた環境で自分のやれるべきことを1日1日積み重ねていくことが先につながると思う。今年はしっかり自分のパフォーマンスにこだわっていきたいです」


