ブレーメンの長田澪(ドイツ登録名ミオ・バックハウス)が、今季初勝利となったボルシア・メンヒェングラットバッハ戦を振り返った。
ブレーメンは14日、ブンデスリーガ第3節でボルシMGと対戦。日本代表帰りの菅原由勢と守護神を務める長田澪はスタメン起用された。試合はボールこそ相手に保持される時間が長かったが、15分に菅原由勢のパスを受けたサミュエル・ムバングラが強烈なシュートを沈めて先制点を奪取。この得点でペースを掴むと、巧みな攻撃を見せて3点を追加することに成功した。守っては長田を中心とした守備陣が無失点を継続。そのまま4-0で試合を締め、今季初勝利を手にした。
長田にとっては嬉しい初勝利だ。開幕直前に守護神を務める予定だったミヒャエル・ツェッテラーがフランクフルトへ移籍したことで、第1GKのポジションが回ってきた長田だが、開幕戦のフランクフルト戦で4失点を喫すると、第2節のレヴァークーゼン戦でも3失点を献上。不運な形もあったとはいえ、GKとして失点の多さを重く受け止めていたはずだ。
だからこそ、最後まで集中した守備を続けてクリーンシートを達成し、自身を育ててくれたクラブに初の勝利をもたらした感慨はひとしおだった。
「チーム全体で自信を持って試合に臨めたかなと思います。いい試合のプランがあって、いい練習もできていた。自分を含めていい準備ができていたと思いますし、それが勝利につなかったと思います。試合直後なので”嬉しい”としか言いようがないんですけど、(今日という日は)一生忘れないと思います」
内容を振り返ると、もちろん全てが良かったわけではない。最後方から積極的にビルドアップに参加し、チームにリズムを生み出す場面も作ったが、個人としてはまだまだ内容に納得はいっていない。
「そこはあまり満足できていないというか、もうちょっとボールを味方に繋ぎたかったなというのが正直、あります。相手がマンツーマンできていて、GKとしては精度の高いボールをいかにプレッシャーがあっても蹴れるかが鍵。そこは伸び代があるなと思いました」
ようやくシーズン初勝利を手にしたが、ここで戦いが終わるわけではない。「まずは1試合1試合チームを助けられるように、自分も成長できるように、そういう感覚でやっていきたい」と前を向いた長田。ボルシアMG戦で得た自信を次へと繋げ、さらなる進化を目指していく。


