ブレーメンは12日、異例の声明でミヒャエル・ツェテラーが新シーズンも正守護神を務めると発表した。一方で、メディアでは控えGK長田澪の期限付き移籍の可能性が報じられている。
現在21歳のGK長田(欧州での登録名“Mio Backhaus”)は、U-15からU-20までドイツの各年代別代表に選ばれてきた日独ハーフの守護神。2023-24シーズンには武者修行として、当時エールディビジに所属していたフォレンダムで正GKを務め、評価を高めた。
しかし、昨夏にブレーメンへ復帰してからはツェテラーの牙城を崩せず、公式戦出場はゼロにとどまっている。そして、この状況はホルスト・シュテッフェン新体制の下でも当面変わらない見込みだ。ドイツ人指揮官は声明で次のように説明している。
「過去6週間のプレシーズンを通じて、練習やテストマッチでGK陣をしっかり見極めた。その結果、新シーズンもミヒャエル・ツェテラーをこれまで同様“ナンバーワン”として起用することに決めた。総合的に見て、彼はその能力でチームを納得させ、一歩リードしている。これからのチャレンジでも、確かな支えになると確信している」
また、シュテッフェン監督は長田についても言及。「ミオはうちにいるもう一人の一流GKだ。この決して簡単ではない判断を、プロとして受け止めてくれた」と話している。
ドイツ紙『ビルト』によれば、シュテッフェン監督は以前、長田をカップ戦で起用する可能性について「あり得るが、ここ数年はやっていない。改めて考える」と語っていたという。15日にDFBポカール1回戦で、昨季は決勝まで勝ち上がった2部アルミニア・ビーレフェルトと対戦するブレーメンだが、長田がゴールマウスを守ることになるのだろうか。
なお、ブレーメンは5月に契約延長したばかりの長田の完全移籍は認めない方針だが、期限付き移籍は検討しているとも伝えられている。


