ブレーメンは今夏、GK長田澪を売却するつもりはないようだ。強化担当のクレーメンス・フリッツ氏が、ドイツ紙『ビルト』でそう語っている。
欧州での登録名は“ミオ・バックハウス”の長田は日本人の母を持つ21歳の守護神。現U-20ドイツ代表正GKは、昨夏に当時エールディビジのフォレンダムへのレンタルから復帰したが、ブレーメンでは正GKミヒャエル・ツェッテラーの牙城を崩せず、結局、公式戦に出場することなくシーズンを終えた。
こうした状況もあり、長田にはこれまでバルセロナやコペンハーゲンなどへの移籍報道が浮上していたが、そのたびにクラブ側は放出の意思がないことを示していた。そして、その姿勢は少なくとも来シーズンに向けても変わることはなさそうだ。
フリッツ氏は「ゴールキーパーのポジションに関しては、我々は非常に良い陣容を揃えていると自負している」とコメント。「ただ、ミオにとっては出場機会を得ることが重要だ」と指摘しつつ、「はっきりしているのは、彼を売却するつもりはないということ。考えられるのはレンタル移籍の話だろう。ただ、それについてもまだ決定していない」と続けた。
以前、マンチェスター・シティからのオファーを受けながらも残留を選んだと報じられていた29歳のツェッテラーは、来季もブレーメンの正守護神を務める可能性が高い。そのため長田は、出場機会を求めてレンタル移籍を模索することになるかもしれない。


