Ko Itakura Borussia Moenchengladbach 04262025(C)Getty Images

板倉滉、移籍なければ冷遇される可能性も? ボルシアMGで風向きに変化か

ボルシア・メンヒェングラットバッハに所属する板倉滉が、今後メンバーから外される可能性があると、ドイツ紙『ビルト』が報じている。

現在28歳の板倉は、ボルシアMGとの契約が最終年に突入しており、契約延長には応じていない。そのためクラブ側は、一定の移籍金が見込める今夏が売却のラストチャンスになると見ているという。1200万ユーロ(約20億8000万円)とされていた契約解除条項はすでに失効しており、具体的なオファーは届いていないとされる。そうしたなか、板倉はプレシーズンに通常通り参加している。

一方、『ビルト』によればクラブは今後、板倉の扱いを見直す可能性があるという。2年前には、同僚のスイス代表DFニコ・エルヴェディが契約延長を拒否し、ウォルヴァーハンプトンへの移籍が土壇場で破談となった際、クラブの強化責任者ローランド・ヴィルクス氏がエルヴェディをメンバーから外すよう指示した。当時エルヴェディは、翌年に控えたEURO出場を見据えており、スイス代表入りへの影響を懸念して、最終的には2023年9月21日に2027年までの契約延長に応じている。

『ビルト』は、「そして今、まさに同じ状況がエルヴェディの隣でプレーする板倉滉にも降りかかろうとしている」と伝え、今後の風向きが変わる可能性を指摘。板倉が今夏の移籍に積極的ではない様子だとして、「非常に好都合な状況にあると考えているようだ」と報じた。その背景については、次のように説明されている。

「グラットバッハでは守備の要として計算されており、来年アメリカ・カナダ・メキシコで開催されるワールドカップで日本代表としてプレーするには、クラブでのレギュラーの座が不可欠。さらに、来年フリーで他クラブに移籍できれば、少なくとも500万ユーロの契約ボーナスを得られる見込みだ」

とはいえクラブ側としては、1000万ユーロ前後と見られる移籍金を取り逃がし、補強資金に充てられなくなる事態は避けたい考えだ。今後の板倉との話し合いで、「1年間ベンチ外で過ごし、ワールドカップ出場の可能性を危険にさらすのか、それとも望まぬ形でボルシアMGと再契約するのかの選択」を突きつける可能性が指摘されている。

なお、エルヴェディは前述の通り、2023年9月21日に新契約にサインしている。クラブ首脳陣は当時と同様、板倉に対しても「強硬策」に出るのだろうか。

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