ボルシア・メンヒェングラッドバッハの板倉滉が、敗戦に終わったフライブルク戦を振り返った。
ボルシアMGは12日、ブンデスリーガ第29節でフライブルクと対戦。欧州カップ出場権をかけた一戦は、14分にボルシアMGがオウンゴールで先制するが、すぐさまフライブルクは16分にパトリック・オスターヘッジのヘディングシュートで同点に追いつく展開となる。後半はフライブルクペースで試合が進む中、ゲーム終盤に堂安律のクロスからヨハン・マンザンビが逆転弾を奪取。このまま試合は終わり、フライブルクが2-1で勝利した。
劇的な形での逆転負け。悔しさに満ちた表情でミックスゾーンに現れた板倉は、「もったいない」と語りつつゲームを振り返った。
「ピンチは結構あったし、こういう試合だからこそ勝ち点1だけでも取れればなと思って後ろとしてはやっていました。その中で、どこかでセットプレーなどで1点を入れればなというのはあった。ディフェンスとしてはあそこは全然守りきれたと思うからこそもったいないですね」
加えて、悔しさが増すことになったのは同点弾を献上した場面に関与してしまったこと。相手のヘディングシュートを止めようとした際、GKとクロスしながらクリアを狙ったが、GKは板倉が目に入ったのかうまく弾くことができず。そのままゴールに決まってしまった。
板倉はその場面を振り返り、「自分も全然触れるポジションにいたけど、被ったとしてもあそこはしっかり止めないといけない」と主張。続けて、「(GKも)別に遠慮する必要はない。もちろんああいう状況を作られたのもダメですけど、シンプルにあれくらい防がないといけない」と語り、チーム全体の守備について課題を口にした。
また、今季最初の試合に続いて堂安をチームで止めることができず、最後に決勝アシストを許してしまった。板倉は日本代表のチームメイトを称賛しつつ、悔しさを明かしている。
「律の特徴はみんながわかっているだろうけど、それでもそこを消せないクオリティーの高さを持っている選手。ただ、途中から出てきた選手が最後、律のところを対応しないといけないし、何で代わって出場したのかを選手が理解しないといけない。律とグリフォのところは強みだと思うし、結局そこからやられているのでやっぱりもったいないですね」
残り5試合、最後まで重要な戦いが続くが「チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグみたいなことは言わず、ちゃんと毎試合勝ち点取れるようにやらないといけない。それがチームの現状」と前を向いた板倉。シーズンが終わった時に笑って終わるために、目の前の試合に全力を尽くして勝利を目指していく。


