レンタル移籍が予定されていたMFパウル・ヴァナーは、今季バイエルン・ミュンヘンでプレーする可能性が高まっているようだ。ドイツ誌『キッカー』が報じている。
現在19歳の攻撃的MFヴァナーは、2018年夏にバイエルンの下部組織に加入。2022年1月にはクラブ史上最年少となる16歳15日でプロデビューを果たした。2023-24シーズンは2部エルヴァースベルク、昨シーズンは1部ハイデンハイムにそれぞれレンタル移籍し、今シーズンもレンタル移籍が濃厚と見られていた。
しかし、トーマス・ミュラーが退団したバイエルンはそのラストマッチとなったFIFAクラブ・ワールドカップのPSG戦でジャマル・ムシアラが重傷を負った。22歳のドイツ代表アタッカーは足首の骨折と脱臼を伴う腓骨骨折により、長期離脱を余儀なくされている。
『キッカー』によると、ムシアラの重傷を受け、バイエルンは現在ヴァナーのレンタル移籍を考えていないとのこと。以前にはシュトゥットガルト、最近ではボルシア・メンヒェングラットバッハやハンブルガーSVも関心を示していたが、ヴァンサン・コンパニ監督の下でプレシーズンを迎える見込みだという。
なお、現在U-21ドイツ代表でもあるヴァナーは母親がオーストリア人で、二重国籍の持ち主。バイエルンで継続的に出場機会を得られれば、どのA代表を選ぶのかにもさらに注目が集まりそうだ。


