レヴァークーゼンに完敗したバイエルン・ミュンヘンだが、OBのマルクス・バッベル氏が痛烈に批判した。ドイツ『ran』で、トーマス・トゥヘル監督らは「FCバイエルンを理解していない」と言い切っている。
2位バイエルンは、10日のブンデスリーガ第21節でレヴァークーゼンとアウェーで対戦し、0-3で完敗。ヨズア・キミッヒやトーマス・ミュラーといったチームのリーダーをベンチに置いたトゥヘル監督は、この試合で通常の4バックではなく3バックの布陣を選択。しかし、逆に3バックから4バックに変更しゼロトップシステムを敷いたシャビ・アロンソ監督のレヴァークーゼン相手になすすべなく、手痛い敗戦を喫している。
そして、現役時代はバイエルンやリヴァプールなどでプレーした元ドイツ代表DFのバッベル氏は痛烈な批判を展開。トゥヘル監督がピッチに送り出したスタメンは「恐れているというサイン」とした上で、「本来はFCバイエルンこそ、ほかに恐怖心を抱かせるクラブだ。しかし、あれではレヴァークーゼンに極端なほどのリスペクトを示してしまっている」とそのアプローチに苦言を呈した。
「いかにFCバイエルンを理解していないかに戸惑うばかりだ。今のトーマス・トゥヘルであろうと、以前のユリアン・ナーゲルスマンであろうとね。彼らはFCバイエルンの仕組みを理解していない」
「すべてがフィットし、すべての歯車が噛み合わなければならないビッグマッチだ。そして、前々から100%のフォームではない選手たちに少しでも安定感を与えるためにいつものシステムでプレーさせるのではなく、余計なことをしている。私にはまったく理解できなかったね」
さらにバッベル氏は、大一番を落としたバイエルンの逆転優勝はないと考えるようだ。
「FCバイエルンにとって難しくなるだろう。簡単にスイッチを入れて、突然すべてが上手くいくとは思えない。それに選手たちがみんな、成功を取り戻すためにノルマ以上の運動量を見せるかに関しても疑問がある。マイスターになるのは極めて難しいので、今後チャンピオンズリーグに集中しなければならないかもしれない」




