なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)はブラジル女子代表とアウェーで対戦した。
ブラジルとの強化試合2連戦の1試合目。長谷川唯(マンチェスター・シティ)がコンディション不良で不在となり、中盤は長野風花、宮澤ひなた、そして20歳の新星・谷川萌々子のトリオとなった。
16分にカウンターから田中美南が抜け出し、GKをかわして無人のゴールへ流し込む。なでしこジャパンが先制かと思われたが、VARでプレーがさかのぼり、エリア内でファウルがあったとして先制点は取り消しとなったうえで、ブラジルにPKが与えられる。ケロリンが狙うが、ゴール右へと外し、スコアレスのままに。
その後もブラジルの攻撃にさらされる時間が続くと、28分にスコアが動く。19歳のドゥジーニャがドリブルで左へ流れながら、左足を振り抜く。GKの頭上を越えてゴール右へ吸い込まれ、ブラジルが先手を取った。
なかなかチャンスをつかめないなでしこジャパンは、37分にゴール右からのFKを北川ひかるが直接狙うが、GKが触って上へ弾き出す。42分にブラジルが追加点。カロリンのスルーパスからドゥジーニャがシュート。GK山下杏也加がキャッチできず、こぼれ球をドゥジーニャが押し込んだ。
ブラジルの2点リードで後半を迎えると、48分に藤野あおばがカットインから強烈なシュートを放つ。右足のシュートは惜しくもバーに弾かれた。しかし、次の得点もブラジル。55分、カウンターからジオ・ガルベリーニが突破すると、左足でラストパス。カロリンが冷静に沈め、決定的な3点目を挙げる。
65分に相手DFのハンドにより、なでしこジャパンがPKを獲得。キッカー長野の左を狙ったシュートはGKロレーナに完璧に読み切られ、得点は生まれない。
松窪真心や籾木結花、清家貴子らを投入した日本は89分に1点を返す。スルーパスに抜け出した清家が冷静に右足で流し込み、ようやく1点を返した。
試合は1-3のまま終了。なでしこジャパンがパリ五輪のリベンジを許す形で敗れた。

