Brahim DíazGetty Images

スペインのフル代表招集を7年待ち続けたブラヒム、ついにモロッコ代表を選択…非難轟々のスペイン監督「彼のことを尊重する」

スペイン代表でなくモロッコ代表でプレーすることを選択したレアル・マドリーMFブラヒム・ディアスについて、スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督がコメントしている。

モロッコ人の父親とスペイン人の母親の間に生まれたブラヒムは、スペインの下部年代の代表でプレーしてきたがここまでフル代表の公式戦には出場せず。2021年にルイス・エンリエ現PSG監督が一度フル代表に呼び、親善試合で出場させたものの、公式戦には参加せずモロッコ代表でプレーする可能性を残し続けていた。

スペイン『マルカ』曰く、ブラヒムは2017年からモロッコ代表から誘いを受けていたようだが、スペイン代表でプレーすることを望み続けていたとのこと。だがそれから7年が経ち、ついに痺れを切らしてモロッコ代表の誘いに応じることを決断したようだ。同紙は「選手のこの決断がもう撤回されることはない」とも断言している。

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ブラヒムの決断を知ったスペインのフットボールファンは、スペインフットボール連盟(RFEF)および、下部年代の代表チームで同選手を指導してきたにもかかわらずフル代表には招集しなかったデ・ラ・フエンテ監督に対して痛烈な批判を展開。そうした中で公の場に姿を表したデ・ラ・フエンテ監督は、次のようにコメントしている。

「彼の姿勢について、私は完全なる敬意を払わせてもらう。それぞれが自分自分の決断を下さなくてはならない。しかし私は選手招集の際に三つの決まり事があると、これまで何度も口にしてきた。一つは代表でプレーできること、二つ目は代表でプレーしたいこと、そして三つ目は監督が招集をすることだ。そして何よりも大切なのは要求や条件などなく、ほかの誰にも義務付けらず、ただただ招集されるのを望む、ということなんだ」

「私はブラヒムともっと長い時間を過ごした代表監督だ。彼のことは評価しているし、幸運を祈っているよ。決断を下すのは各人の自由なんだ」

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