Vinicius Junior Real Madrid 2023-24Getty Images

CL準決勝1stレグ、バイエルン対レアル・マドリーは2-2ドローで終了!一時逆転許したマドリーが終盤のヴィニシウス弾で追いつく

30日のチャンピオンズリーグ準決勝1stレグ、バイエルン・ミュンヘン対レアル・マドリーは2-2のドローで終了している。

バイエルンとレアル・マドリー、レアル・マドリーとバイエルン……彼らが欧州カップで戦うのは、これが27回目(準決勝では7回目)。49年前に行われた1試合目から欧州最高峰の舞台で何度も、最も繰り返されてきた、まさに欧州のクラシコ(クラシックマッチ)と呼べる対戦だ。

今年1月に亡くなったバイエルン、ひいてはフットボール界のレジェンドであるフランツ・ベッケンバウアーのコレオがつくられてから、試合はキックオフのホイッスル。前半の序盤はバイエルンが攻勢に出て、レアル・マドリーを完全に圧倒していた。

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バイエルンは高いインテンシティーと巧みなビルドアップで、レアル・マドリーのミドルゾーンでのプレッシングを回避しながらゴールに迫っていった。開始直後の1分にはペナルティーエリア内左にザネが侵入。だが、シュートはGKルニンに弾かれた。バイエルンはその後も完璧と形容できる攻め方で、ハリー・ケインを中心に何度も決定機を迎えたものの、得点を決めることだけを欠き続けた。

すると24分、レアル・マドリーがバイエルンに唯一足りなかったもの、つまりは決定力を発揮した。クロースのバイエルンの選手4人の間を通す絶妙なスルーパスから、ヴィニシウスがキム・ミンジェのマークを外して最終ラインを突破。ブラジル代表FWはGKノイアーとの1対1を、落ち着き払った右足のグラウンダーのシュートで制している。シュート数はこの時点で、バイエルンが6本(枠内2本)、レアル・マドリーが1本(枠内1本)となった。

その後もボールを保持したのはバイエルンだったが、ここまでのハイペースも祟って少しインテンシティーを下げ、対するレアル・マドリーは先制点で余裕が出たことで落ち着いた守備を披露。前半は0-1で終了する。

迎えた後半もバイエルンが攻め込み、レアル・マドリーが堅守速攻で対応する展開は変わらず。レアル・マドリーは52分にヴィニシウスを起点とした速攻からクロースがフィニッシュまで持ち込んだが、この場面ではノイアーが攻守を披露する。そしてこのクロースの決定機の直後、バイエルンが同点弾を決めた。53分、数的優位性を生み出す横パスを受けたザネが、ペナルティーエリア内右に切れ込み左足で強烈なシュートを放つ。これが枠内右に突き刺さっている。

アリアンツ・アレーナに背中を押されるバイエルンの勢いは同点ゴール後も衰えず、57分には逆転ゴールも獲得した。後半に入り、何度も鋭いドリブルを仕掛けていたムシアラが、ペナルティーエリア内左でルーカス・バスケスに倒されてPKを奪取。キッカーのハリー・ケインが、ルニンの読みとは逆の枠内左にシュートを沈めている。

2-1となった後はレアル・マドリーも攻撃の意識を高めてよりオープンな展開となる。アンチェロッティ監督はナチョ、ベリンガム、クロースを下げてカマヴィンガ、モドリッチ、ブラヒムを次々と投入していった。そうして82分、レアル・マドリーがまたもレアル・マドリーらしさを発揮。再び、終盤に劇的にゴールを決めた。

ヴィニシウスの個人技からペナルティーエリア内に入り込んだロドリゴが、キム・ミンジェに倒されてPKの判定に。キッカーのヴィニシウスが枠の中央やや右にシュートを決め切り、レアル・マドリーが同点に追いついた。試合終了間際はバイエルンが意地の攻撃を見せたが、試合はドローのまま終了のホイッスルを迎えた。

なおレアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウでの2ndレグは、5月8日に行われる。

■試合結果
バイエルン・ミュンヘン 2-2 レアル・マドリー
■得点者
バイエルン:ザネ(53分)、ハリー・ケイン(57分PK)
レアル・マドリー:ヴィニシウス(24分、83分PK)

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