バイエルン・ミュンヘン女子チームのMF谷川萌々子は、クラブ公式チャンネルで大活躍したフランクフルト戦を振り返り喜びを噛みしめた。そして、チームメイトたちもそのパフォーマンスを称えている。
先日バイエルンデビューを果たしたばかりの谷川は、12日のDFBポカール準々決勝フランクフルト戦で1点ビハインドの85分から途中出場。するとチームが追いついて迎えた延長前半3分、ボックス左で3人をかわしてDFグロディス・ペアラ・ヴィゴスドッティルのゴールをアシストする、さらに104分には、左足で強烈なミドルシュートを突き刺し、勝利を決定づける加入後初ゴールをマークした。バイエルンは109分にもヨバナ・ダムンヤノヴィッチが4点目を奪い、準決勝へ進出した。
全得点に途中出場の選手が関与して逆転勝利したバイエルンだが、ドイツ代表DFジュリア・グヴィンは「このような試合では、本当に最後の瞬間まで勝利を信じなければいけない」と強調すると、途中出場のダムンヤノヴィッチや谷川のインパクトを評価した。
「ヨヴィ(ダムンヤノヴィッチ)はベンチからどれほどエネルギーをもたらしてくれたか……彼女の『かならず勝つ。試合をひっくり返してやる』という絶対的な決意で何人も勇気づけられたと思う。萌々子も同じよ。ヨヴィほどアグレッシブではないかもしれないけど、信じられないものを見せてくれたわ」
そして谷川も、試合後に英語でインタビューに対応。「みんながとても良くしてくれていますので、とにかくチームを助けたいという気持ちでした。この試合への準備はできていましたし、助けになれて本当に幸せです」と喜ぶと、「これからもこの調子で頑張りたいと思います」と意気込んでいる。
なおデンマーク代表FWペルニレ・ハルダーは、谷川について「彼女はビッグ・タレント。非常に謙虚でもある」とコメント。「今話していたように、とにかく助けたいと思ってくれている。そして、実際に助けてくれた。ピッチでとても良い瞬間を迎え、私たちが一番必要としていたときに2ゴールをもたらしてくれた」と語った。


