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7月29日、土曜日の夜に国立競技場で開催されるブンデスリーガ・ジャパンツアー。川崎フロンターレvs FC バイエルン・ミュンヘンの一戦は、ABEMAで無料生中継される。また「ABEMA割引」として特別価格でのチケット販売もスタートした。
大会を主催し、権利を保有するスカパー！が「生中継の権利」をABEMAにライセンスしたことは極めて異例だ。この決定にはどういう背景があるのか？ 両者がタッグを組んだ理由について、スカパーＪＳＡＴ株式会社で『ブンデスリーガジャパンツアー』のプロジェクトを推進する小松利光ゼネラルプロデューサー兼プロジェクトリーダーに話を聞いた。
▶7/29(土)のバイエルン観戦チケットが3,000円オフ！ABEMA割引クーポンコード「ABEMAFCB」を入れるだけ！
カテゴリー1：27,000円→24,000円／カテゴリー2：23,000円→20,000円
■中継と現地観戦を一緒に盛り上げる
昨年スカパー！は、「ブンデスリーガ・ジャパンツアー」として、フランクフルトを招聘し、本場・ドイツの雰囲気を日本のサッカーファンに届けた。第2回となる今年、日本に招いたのは絶対王者のバイエルン・ミュンヘン。迎え撃つは川崎フロンターレとなる。この試合はABEMAでの無料生中継が決定し、同時に観戦チケットの「ABEMA割引」が設定された。
――今回ABEMAに生中継の権利をライセンスされました。その理由を教えてください。
昨年もですが、なるべく無料でジャパンツアーを視聴できる環境を提供したいと考えています。今年のバイエルン来日にあたっては、ABEMAさんで無料生中継、BS11さんにディレイで無料放送をしていただきます。
せっかくの来日の機会なので、スカパー！だけに閉じず、なるべくオープンで視聴いただける機会を作ることが大事だと思っています。有料で閉じ込めてばかりでは、マーケットも広がりませんから。
当然、スタジアムで観戦いただくのが一番嬉しいのですが、ご予定のある方や遠方の方もいらっしゃいますし、「現地に行かないと蚊帳の外」というのは、我々として望む姿ではありませんからね。
ABEMAさんに関しては、昨シーズン途中からブンデスリーガの中継をしていただいています。今回も「ABEMA中継と現地観戦、いずれも一緒に盛り上げましょう」と言っていただいています。その結果、このフロンターレvsバイエルンの試合のチケットについて、「ABEMA割」を設定して現地でバイエルンを体感していただこうと急遽決まりました。
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カテゴリー1：27,000円→24,000円／カテゴリー2：23,000円→20,000円
■ミュンヘンから熱狂的なファンも
今回スカパー！は「放送局」であるとともに、試合のライセンスを取得した「興行主」という立場でもある。
――スカパー！は、試合の主催者でもあります。やはり、国立に足を運んでほしい思いも強いのではないでしょうか？
我々放送局は、現地の「リアル」をなるべくそのまま伝えられるようにと思っていますし、29日の試合の公式中継映像（国際映像）はスカパー！がその意思を持って制作します。
ただし、現地での感動・興奮に勝るものはありませんので、やはりスタジアムで観戦をしていただきたいですね。実際、22/23シーズンも現地で何試合か観ていますが、選手同士のポジション修正のやりとりとか、「あ、トゥヘル、今のプレーにめっちゃ怒ってる」とか、あるいはベンチに座っているミュラーがチームを鼓舞するためにベンチを飛び出して盛り上げているとか、現地だからこそ見えることもあって、これもまた現地観戦の醍醐味だと思います。
ホームの場合、数日前からソワソワして、当日朝は少し早く起きちゃって、早めにスタジアムに行ってグッズを見たり買ったりして、ビール飲みながらファン同士で交流して、試合が始まって大声出して...これがフットボールであり、エンターテインメントだと思います。
そして、それを彩るために、試合の中身だけではなく、両クラブの特色を盛り込んだ演出・構成にしますので、ぜひともスタジアムに足を運んでいただきたいです。
そういえば、先日、バイエルンから「100人ぐらい、ミュンヘンから熱狂的なファンが行くよ」と連絡がありました。
――具体的な当日の演出は？
場内演出のチーフとは、「BGMやライティングで、バイエルンのホーム・アリアンツアリーナを可能な限り再現しよう」と話をしています。また、フロンターレさんと共同で、ライティング演出を実施する方向で調整を行っています。もうすぐ、クラブとスカパー！からご案内をする予定ですが、会場を赤と青で彩りたいと思っています。フロンターレさんには、このような演出にご理解をいただきまして、ありがたく思っています。
実は、シーズン開幕前で、バイエルンの選手の登場VTRなど、まだ現地で公式映像の収録ができていない状態で、ちょっと詰めきれていない部分もあります。なので「可能な限り」としていますが、バイエルンの音源を使うとか、ちょっとアレンジを加えて「ブンデスリーガアンセム」も使用するとか、バイエルン、フロンターレ、ブンデスらしさを融合させるべく、現場のメンバー皆で詰めを行っています。
――国立でブンデスリーガの空気を楽しめますね。
試合前のピッチサイドトークもあります。中村憲剛さん、風間八宏さん、JOYさんに試合前にお話しいただく予定です。バイエルンのレジェンドも来日予定なので、ここにも来てくれるかもしれません。
演出は前半キックオフ前だけではなく、後半開始前にもバイエルンのブランディング・ムービーをビジョンに流す予定です。提供されたVTRをチェックしましたが、エッフェンベルクとか、シュバインシュタイガーとか往年の選手たちも出演していて、歴史と懐かしさも感じました。
これからさらに情報発信を増やしていき、みなさまのワクワク感を盛り上げていきたいと考えています。スタジアム周辺の試合グッズ・公式グッズ販売とか、そういうこともスタジアム観戦の楽しみですね。
ぜひ、それらも含めて「最高の夏休み」を国立競技場でバイエルンと過ごしていただければ嬉しいです。
――最後の質問です。ニャブリ来日がSNSで話題になっていました。あれはスカパー！の仕込みですか？
いえ、完全に彼はプライベートですよ。ある日、バイエルンからは「明日からセルジュがプライベートで日本に行くって」と連絡を受けていましたが、あれだけ周るとは思っていませんでした。彼自身、日本滞在をとても満喫していたようなので、僕たちも日本人としてすごく嬉しいですね。【取材・文＝吉村美千代／GOAL編集部】
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