バルセロナが今夏の移籍市場でFWヴィトール・ロケ(19)を放出する可能性が浮上している。
バルセロナは昨夏、フットボール界の将来を担う逸材と期待されたヴィトール・ロケの獲得を決め、冬の市場でチームに加えた。しかしながらチーム、ひいては欧州フットボールへの適応不足からか、満足な出場機会を与えることができなかった。
そしてスペイン『マルカ』によれば、バルセロナの強化部門はハンジ・フリック監督率いる今季のチームでも、ヴィトール・ロケが「重要な選手にはなれない」と考えている模様。そのために2031年まで契約を結ぶ同選手を、今夏の放出候補に挙げているという。
財政難から抜け出しつつあるバルセロナだが、サラリーキャップで苦しんでいることは変わらない。そこでヴィトール・ロケ放出が人件費(年俸+移籍金の減価償却費)の余裕を増やす、もっと言えば獲得候補となっているFWニコ・ウィリアムズやMFダニ・オルモを選手登録する鍵になり得ると考えている様子だ。
『マルカ』曰くヴィトール・ロケに対しては、ベティス、インテル、ポルト、コリンチャンス、さらにはサウジアラビアのアル・ヒラルが興味を持っているとのこと。移籍金3000万ユーロ+インセンティブ3100万ユーロで同選手を獲得したバルセロナはその費用の回収を求め、もし無理な場合は買い取り義務などつけたレンタル移籍で放出する考えとされる。


