Inigo Martinez Barcelona 2023-24

財政難のバルセロナ、33歳DFが「再びスケープゴート」に?新選手登録のため放出の可能性も

バルセロナDFイニゴ・マルティネスの状況について、『The Athletic』が伝えている。

アトレティック・クルブを退団し、2023年7月にバルセロナへフリーで加入したイニゴ・マルティネス。『The Athletic』によると、移籍当初はバルセロナがラ・リーガのサラリーキャップに違反していたため登録することができず、給与カットを求めたが本人が拒否していたという。最終的にアンス・ファティ(ブライトン)らのレンタルでスペースを確保して登録が完了、昨季は公式戦25試合でプレーしていた。

しかし同メディアは、イニゴ・マルティネスの登録が2023-24シーズンのみであると指摘。新シーズンの開幕が迫る中で、バルセロナは再び財政問題により全選手の登録ができない状態であるという。2023-24シーズンに1億ユーロ(約160億円)の“穴”を抱えているため、現状ではラ・リーガ側は今夏にいかなる選手の獲得も認めない状況であり、イニゴ・マルティネスやヴィトール・ロケらをチームに登録することもできないようだ。クラブ側はこの状況を改善するために選手の売却を目論んでいるが、ラミン・ヤマルやガビ、ペドリらはアンタッチャブルな存在としていると伝えられている。

こうした状況から、イニゴ・マルティネスは「再び宙ぶらりんの状態」であるとのこと。選手関係者は『The Athletic』に対して、本人がバルセロナで幸せであり、最終的にクラブが登録してくれると信じていると明かした模様。一方でクラブ関係者は、チームへの貢献やロッカールームでの存在感を高く評価しているが、現在の財政状況を考えると「彼の不幸な状況に同情の気持ちがある」と話したという。

また、バルセロナは現在7人のセンターバックを抱えており、ロナウド・アラウホやパウ・クバルシらに加え、育成組織出身の20歳DFミカイル・フェイも来季の登録メンバーに含まれていることが、イニゴ・マルティネスの状況をさらに不安定にしているようだ。そして、給与の問題や新選手との契約を結ぶためにも、33歳DFが「スケープゴートの1人になるかもしれない」と伝えられている。

なお『The Athletic』は、バルセロナが移籍市場でビッグネームの獲得を目指すと報じられる中、選手に対しては忍耐や経済的な犠牲を求めていることで一部の選手たちが怒りをためているとも報じている。今後の状況に注目が集まっている。

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