バルセロナがGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンから主将を剥奪したことは、チームメイトに衝撃を与えているようだ。
これまでバルセロナで422試合に出場し、チャンピオンズリーグ制覇や6度のラ・リーガ優勝を経験してきたテア・シュテーゲン。昨季からは主将も務めていたが、7日にバルセロナが声明を発表。「マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンに対する懲戒手続きが開始されたことを受け、クラブはスポーティングディレクター、コーチングスタッフとの双方の合意のもと、ファーストチームのキャプテンとしての彼の役割を一時的に剥奪することを決定した」とし、一時的に主将の座を剥奪することを明かしている。
そしてこの決断は、クラブ内部に衝撃を与えているようだ。『The Athletic』によると、今回の主将剥奪について選手やスタッフ陣は何も知らされておらず、SNSで知ることになった模様。またバルセロナではシーズン開始前に選手投票によって4人のキャプテングループが選出されるが、テア・シュテーゲンはすでに今季の候補から外される形に。選手たちは、新シーズンのキャプテンを決める投票が近い内に行われることすらも知らなかったようだ。
バルセロナは7日にトレーニングを行ったが、午前中のセッション前にはキャプテンの投票は行われず。通常通り練習をこなすことになったが、チームの大半は午後のセッション前の休憩中に今回のニュースを知ることになったとのこと。テア・シュテーゲンも同日に練習場に向かっているが、背中の手術の影響で1時間後には帰宅していたという。
なお『The Athletic』は、テア・シュテーゲンがプレシーズン中にチームメイトからのサポートを受けて満足感と安心感を感じていると指摘。さらにドイツ代表GKの陣営は、バルセロナのロッカールームは近年のこうした問題に慣れており、今回の主将剥奪が彼とチームメイトの関係に影響を与えることはないと判断しているようだ。
しかし、クラブと選手の関係は悪化を続けていることも伝えられており、今後の動向に注目が集まっている。


