21日のラ・リーガ第33節、バルセロナは敵地レアレ・アレーナ(アノエタ)でのレアル・ソシエダ戦に臨み、1-0の勝利を飾った。
前節カディス戦を落として逆転優勝の可能性がほぼ潰えたバルセロナ。今節では欧州カップ出場権を争うライバル、ソシエダの本拠地に乗り込んでいる。チャビ監督はGKテア・シュテーゲン、DFダニエウ・アウベス、アラウホ、ピケ、ジョルディ・アルバ、MFガビ、ブスケツ、フレンキー・デ・ヨング、FWデンベレ、オーバメヤン、フェラン・トーレスを先発させた。
前半立ち上がりはソシエダがボールを保持して攻め込み、ハイプレスでもバルセロナを苦しませたものの、11分に流れに反して失点を喫した。バルセロナはデンベレのシュートがポストに直撃。ソシエダが拾ったボールをガビが奪い返して再び攻撃に転じると、ペナルティーエリア内右のF・トーレスの送った浮き球からオーバメヤンがヘディングシュートを決めた。ガボン代表FWは、バルセロナ加入後ラ・リーガ11試合で9得点を決める暴れっぷりを見せている。
その後、バルセロナは守勢に回り、ソシエダの反撃を受け止めながら速攻から追加点を目指したが、1点リードのまま試合を折り返している。なお、今週スペイン・スーパーカップに関するスキャンダルがあったピケは、ボールに触れるとソシエダサポーターからブーイングを浴びることとなった。
後半もソシエダが攻め込み、バルセロナが堅守速攻を見せる状況は変わらない。バルセロナは55分、アラウホが負傷でチャビ監督は代わりにエリック・ガルシアを投入。その3分後には、セルロートの突破及びシュートを許す場面があったが、これはT・シュテーゲンがセーブしている。
バルセロナは66分、今度はD・アウベスの痛めてデストと交代。以降も、ソシエダに主導権を握られる状況は変わることなく、68分にはヤヌザイのクロスがそのまま枠内へと飛び、T・シュテーゲンのさらなる好セーブに助けられることになる。
終盤になってもボールを保持したくてもパスがつながらない、“らしさ”を失ったバルセロナ。チャビ監督は82分にピケ&オーバメヤンをルーク・デ・ヨング&ラングレに代えて攻撃、守備に変化を加えつつ、結局、最後まで1点をリードを維持する形で勝利を取り戻している。
2試合ぶり勝利のバルセロナは勝ち点を63として2位に位置。なお24日には延期分ラージョ戦に臨むが、ここで引き分け以下の結果に終われば、勝ち点15差で首位に立つレアル・マドリーは次節エスパニョール戦で優勝を決められる。2試合勝利なしのソシエダは勝ち点55で6位につけている。




