2日のラ・リーガエスパニョーラ第26節、レアル・ソシエダは敵地モンジュイックでのバルセロナ戦を0-4で落とした。イマノル・アルグアシル監督は試合後、10人となった時点で勝負するのが難しくなったと振り返っている。
MF久保建英を累積警告で欠いたソシエダは17分、最終ラインを突破したMFダニ・オルモをDFアリツ・エルストンドが後方から倒して、一発レッドで退場に。10人となった後は自陣で一方的防戦を強いられ、DFジェラール・マルティン、MFマルク・カサード、DFロナルド・アラウホ、FWロベルト・レヴァンドフスキのゴールを許して惨敗した。
イマノル監督は試合後、10人となってからは次戦のヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグ、本拠地アノエタでのマンチェスター・ユナイテッド戦に意識を向けたことを認めている。
「退場は妥当だった。そして、そこで試合の行方は完全に決まっている。私たちは良い形で試合をスタートさせた。だが11人対11人でも難しい試合なのに、1人少なくなればもう何も話すことはないだろう。疲労も溜まっていれば、状況はさらに困難だ」
「17分に正当な退場があって、そこからはリスクを減らすことを考えた。木曜の試合を考えながらね。今日、ここからポジティブな結果を持ち帰るのはとても難しい……そんな理解が私にはあったんだ」
エルストンドが退場者した後はまるでバルセロナの練習試合のような雰囲気となり、自陣に押し込まれ続けたソシエダはシュートを1本も打たず試合を終えている。
「監督として、私だって前からボールを奪いに行きたかったさ。それがチームの意図であったことは立ち上がりに確認できたはずだ。私も選手たちも後退は望んでいなかったが、それが必要なことだった。1人少なくては(前からプレスをかけることは)不可能なんだよ」
「11人対11人でも、プレスが少しでも遅れれば彼らはフリーの選手やスペースを見つけてゴールのチャンスを生み出す。1人少なくなれば、どうなるかは想像すれば分かることだろう」
「私たちが欠場者も多く抱える一方で、バルサは最高の時期を過ごしているチームだ。難しいとは知りつつも、0-2でハーフタイムを迎えたときも、まだ希望は保っていた。選手たちにはこのまま0-2で我慢していれば、最後の10分になって相手を圧迫することも可能だろうと話していたよ」
「だが、結局はそんなことは不可能で、起こるべきことが起こってしまった。さらに2点を決められてしまったが、何より重要なのは冷静な頭で試合に取り組み続けることだった。木曜の一戦を考えながらね」




