Takefusa KuboGetty Images

バルセロナ、10人のソシエダを1-0で下してコパ準決勝進出…先発の久保建英はバー直撃弾にほぼ1点もののクロスと存在感を発揮

25日にコパ・デル・レイ準々決勝、カンプ・ノウを舞台に行われたバルセロナ対レアル・ソシエダは1-0でバルセロナの勝利に終わった。ソシエダの日本代表MF久保建英は先発出場を果たして78分までプレー。クロスバー直撃のシュートやほぼ1点もののクロスを放ち、存在感を示している。

2021年コパ王者のバルセロナと2020年王者のソシエダの対戦。ポゼッションフットボールを自分たちのスタイルとするチーム同士の一戦でもある。ソシエダは大腿四頭筋の問題によって前試合ラージョ戦で出場機会がなかった久保建英を先発で起用。負傷したシルバの代わりに中盤ダイヤモンド4-4-2のトップ下に配置し、2トップはスルロット&オヤルサバルとした。

対するバルセロナは、チャビ監督政権でベストのパフォーマンスを見せたスペイン・スーパーカップ決勝レアル・マドリー戦(3-1)のようにブスケツ、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、ガビを同時起用。ガビ&ペドリが相手ゴールの近くでプレーしても、F・デ・ヨングがいることで後ろのブスケツが一人にならず、守備も安定するこのシステムで立ち上がりからペースを握った。が、レヴァンドフスキらがシュートを決め切れず、先制点を得るまでには至らない。

対して、バルセロナに押し込まれる展開を強いられるソシエダも、30分に速攻を起点として大きなチャンスを迎える。ペナルティーエリア手前、パブロ・マリンが相手の守備網をうまくかいくぐってスルーパスを送り、エリア内左でそれを受けた久保が左足でシュートを放った。だが、これはクロスバーに直撃して、惜しくもゴールにはならなかった。

そして40分、試合の行方を左右する出来事が。ブライス・メンデスがブスケツの足首を踏みつけ、ヒル・マンサーノ主審がモニターで確認後にレッドカードを提示した。スコアは0-0、人数は11人対10人となり、前半は終了している。

迎えた後半、スコアを動かしたのはやはり、数的優位のバルセロナだった。54分、クンデのスルーパスからデンベレが右サイドを突破。そのままペナルティーエリア内右に入り込むと、ファーに走り込んでくるレヴァンドフスキのことも警戒していたGKレミーロのニアサイドを破っている。

数的にもスコア的にも優位に立ったバルセロナはその後も試合を支配するが、ソシエダもあきらめない。誰よりもあきらめていなかった、もしくはチームの誰よりも凄まじいプレーを見せたのは、久保だった。

60分、ペナルティーエリア内左に侵入した日本人MFは、意表を突くタイミングでグラウンダーのクロス。このクロスがバルセロナDF3人を通り抜けて中央フリーのスルロットまで届いたものの、久保の大きな相棒はシュートを打ち切れず、ボールはクロスバーの上に飛んでしまった。久保が送ったクロスは洞察力、スピード、精度のすべてがこれ以上ないもので、ほぼ1点ものの価値がある凄まじさだったが、皮肉にも押し込むだけのスルロットも完全に反応できないほど凄まじ過ぎた。

イマノル監督は78分にロベルト・ナバーロとの交代で久保をベンチに下げた。終盤も数的優位のバルセロナがソシエダ陣地で試合を進め続けるが、ソシエダも88分にT・シュテーゲン&ブスケツの連係ミスからロベルト・ナバーロが決定機を迎えたものの、決め切れず(チャビ監督は大激怒していた)。結局、バルセロナが1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎え、準決勝進出を果たしている。

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