17日のラ・リーガ第24節、バルセロナはホームでのラージョ・バジェカーノ戦に1-0で勝利した。この試合ではラージョのゴール取り消しが物議を醸すことになった。
バルセロナが28分にFWロベルト・レヴァンドフスキのゴールで先制し、最終的にこの虎の子の1点を守り切って勝利したこの試合。44分には、疑惑の判定が生まれていた。
後方からの浮き球に抜け出したMFホルヘ・デ・フルトスが、ペナルティーエリア内で一度切り返してから右足のシュートを突き刺したが、これはゴール取り消しに。浮き球が送られた際にオフサイドポジションに位置していたMFランディ・エンテカがDFイニゴ・マルティネスにスクリーンプレーを仕掛け、デ・フルトスのシュートブロックを妨害したとの判断だった。副審がフラッグを上げてオフサイドと判断し、VARの介入もなかった。
このゴール取り消しの理由について、ハーフタイムにスペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューに応じたMFペドロ・ディアスは「審判はオフサイドの選手のプレー妨害といっていた」と語っていたが、スペインメディアに出演する元審判たちはその趣旨に同意する。
スペイン『ラディオ・マルカ』に出演していたペレス・ブルル氏は、次のような見解を示した。
「エンテカはイニゴ・マルティネスが走行を妨害した。際どいプレーで、バルセロナDFはラージョの選手がシュートを放つまでに間に合わなかったという感覚もある。しかし基準は明確であり、だからこそVARは介入しなかった」
またラ・リーガの元名物審判であるイトゥラルデ・ゴンサレス主審も、『カデナ・コペ』で同様の考えを述べている。
「これは明確だ! プレーの妨害だよ。VARから通知がなかったのは、副審の判断が当たっていたからだ。もし逆の状況で、副審がフラッグを上げていなかったら、VARから知らせていたはずだ」
なおラージョのイニゴ・ロペス監督は「私は監督として審判のあらゆる判定について意見の外にいたい。恩恵を受けようとも損害を受けようともね。私は審判の気持ちを汲み、毎試合、自分の意見はあろうともラインを越えようとは思わない。何かを言えば、それが勝手に見出しに使われてしまうからね。審判のどんな判定についても意見を言うことはない」と、発言を控えている。




