バルセロナMFぺドリが、将来的にバロンドールを受賞する意欲をのぞかせている。
昨季ラ・リーガ&コパ・デル・レイ優勝を果たしたバルセロナ。怪我もせずに次元の違うテクニックを遺憾なく発揮し、キャリアハイと呼べる圧倒的なプレーでチームを支えたぺドリはもちろん、2025年バロンドールの受賞候補30名に選出されている。
同賞を主宰する『フランスフットボール』とのインタビューに応じたバルセロナ、ひいてはスペインが誇るファンタジスタは、昨季に自チームと自分自身が見せたパフォーマンスに大きく胸を張る。そして将来的には、同胞のマンチェスター・シティMFロドリのように、バロンドールを勝ち取る意欲を口にしている。
「昨季のバルサは、コレクティブなレベルでとても素晴らしかったし、個人的にも本当に良かったと思う。2021年(バロンドール24位)の記録を超えられることを願っているよ」
「僕たちは選手は競争的であり、過去の自分を超えたいと思っているものなんだ。バロンドールはストライカーが受賞することが多いけど、先のロドリの受賞はMFがもっと評価されるべきだという証明になった」
「なぜ、自分がいつの日か受賞することを夢見てはいけないんだい?」
ぺドリはフアン・カルロス・バレロン氏やダビド・シルバ氏ら、スペイン・フットボール史に名を刻む“アーティスト”と同様にカナリア諸島出身だ。自身のことをブラジルの選手のように感じているという。
「自分のことを、まるでブラジル人選手のようだと感じている。ブラジルのフットボーラーはいつも笑っていて、ストリートやビーチで楽しむためにプレーすると聞く。カナリア諸島のフットボーラーだって同じだ。僕たちも自分のいたいと思う場所で、楽しみながらプレーするんだよ」
ぺドリはまた、今回のバロンドールを争うと目されるFWラミン・ヤマル、パリ・サンジェルマンFWウスマン・デンベレの選手としての特徴についても語った。
「ラミンは1対1の状況でクオリティーを発揮する。一人目をかわすときは、まるで相手がいないみたいにやってのけるね。彼は楽しむためにプレーしていると感じられる選手だ」
「デンベレは両足を使うことができる、凄まじいポテンシャルを持った選手だ。左利きなのか右利きなのか、僕はいまだに分かっていない。得点力はそこまででもなかったけど、今回は何度もゴールを決めたね。ラミンもデンベレも素晴らしいシーズンを送ったと思う」
その一方で、バルセロナのチームメートFWロベルト・レヴァンドフスキ(36)、ヤマル(18)の逸話についても明かしている。
「練習中、レヴァンドフスキは本当に真剣だ。その一方でヤマルは、彼に冗談を飛ばすの大好きなんだ」
バルセロナの宿敵レアル・マドリーの選手については、どういった印象を抱いているのだろうか。
「レアル・マドリーには本当に素晴らしい選手たちがいるね。エンバペはボールを持って1対1の状況になれば、もう止めることが難しい。それと、ベリンガムは信じられないよ。彼はフィジカルの強さと巧みなテクニックを組み合わせられる。彼とマッチアップするのは、本当に難しいんだ」


