バルセロナは、スペイン代表MFダニ・オルモの登録問題で巨額の損失を被る可能性があるようだ。
昨年夏の移籍市場でオルモを獲得したバルセロナ。しかし、ラ・リーガの定めるサラリーキャップを超過しているため、後半戦に向けてパウ・ビクトルと共に選手登録ができず。スペイン複数メディアは、バルセロナ側が起こした商業裁判所と第一審裁判所への訴えが棄却され、スペインフットボール連盟(RFEF)へライセンス発行を求めたがこれも認められなかった伝えている。
すでにラ・リーガ公式HPのバルセロナ所属選手欄からも名前が消えたダニ・オルモ。RFEFの規定では「選手ライセンスを失効した場合、同一シーズン中に同じクラブの選手として再びライセンスを取得することはできない」と定められているため、現状では今シーズン中に再びバルセロナでプレーすることは極めて難しい状況になっている。そのため1月の移籍市場でフリーでの退団も予想されているが、仮に退団する場合はバルセロナに大きな痛手となりそうだ。
『スポルト』によると、バルセロナはダニ・オルモが1月にフリーで退団することになった場合でも、2030年までの契約期間中は給与を支払う義務がある模様。総額は4100万ポンド(約81億円)に上るようだ。また、RBライプツィヒへ支払う移籍金は4700万ポンド(約93億円)。さらに、現在スペイン代表MFの市場価値は『Transfermarkt』で5300万ポンド(約104億円)と推定されている。そしてクラブは、選手の登録期限である12月31日までに本拠地カンプ・ノウのVIPゾーンの運営権を8700万ポンド(約171億円)で中東系の複数企業へ売却することを目指して動いていたが、専門家は正しく売却に動いていればその倍額を確保できたとも指摘しているようだ。
そのため同メディアは、ダニ・オルモが仮にフリーで退団する場合、バルセロナの潜在的な損失は2億1800万ポンド(約430億円)を超えるとも算出している。4日にはコパ・デル・レイで2025年の初戦を迎えるバルセロナだが、多額の損失に直面する可能性があると伝えられている。
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