11日のスペイン・スーパーカップ準決勝バルセロナ対オサスナは、2-0でバルセロナの勝利に終わった。
スペイン・スーパーカップ準決勝の1戦目レアル・マドリー対アトレティコは、120分間の激闘の末に5-3でレアル・マドリーが勝利。白いチームが待ち受ける決勝進出をかけて戦うのは、昨季ラ・リーガ王者バルセロナとコパ・デル・レイ準優勝のオサスナだ。バルセロナのチャビ監督はここ最近低調なジョアン・フェリックスをベンチに置いて、右からハフィーニャ、レヴァンドフスキ、フェランで3トップを組んでいる。
前半、ボールを保持したのは予想通りバルセロナだが、よりゴールに近づいたのは規律立った堅守から効果的な攻撃を仕掛けたオサスナだった。アラサテ監督のチームは39分、右サイドの崩しからブディミルがペナルティーエリア内でシュートを放ったが、これはGKイニャキ・ペニャの好セーブに阻まれた。
対するバルセロナは相変わらず効果的な攻撃が少なく、レヴァンドフスキ、フェラン、クリステンセンらがどうにかシュートチャンスを迎えても、決め切ることができない。また40分過ぎにはハフィーニャが負傷でプレー続行不可能となり、チャビ監督はラミン・ヤマルを投入した。前半は0-0のまま終了する。
迎えた後半、先制点を決めたのはバルセロナだった。59分、クリステンセンがアルナイスからボールを奪って前方のギュンドアンにパスを送り、ギュンドアンがさらに前方のレヴァンドフスキにスルーパス。この日も調子が悪そうだったポーランド代表FWだったが、ペナルティーエリア内でバランスを崩しながら右足でシュートを放つと、このボールが枠内左に収まっている。
チャビ監督は先制直後に交代カードを切り、セルジ・ロベルト、フェランとの交代で負傷明けのペドリ、そしてJ・フェリックスを投入。68分にはJ・フェリックスがペナルティーエリア内左で得意のドリブル&フェイントからシュートまで持ち込んだが、これはGKセルヒオ・エレーラに阻まれた。バルセロナはその後も、レヴァンドフスキが決定機を外すなどリードを広げられないものの、オサスナの反撃も封じ込み1点差のまま試合を進める。
終盤、オサスナは前線に人を集中させて猛攻を仕掛けたが、チャビ監督のチームが昨季を彷彿とさせる堅守でそれを跳ね返し続けると、93分に待望の追加点を記録。怠惰なプレーに終始したバルバストロ戦とは打って変わって途中出場から際立ったプレーを連発していたJ・フェリックスが、股抜きを含めた鋭いドリブルでペナルティーエリア手前まで突き進み、その横パスからラミン・ヤマルがシュートを決め切った。
結局、バルセロナは2点リードで試合終了のホイッスルを迎えて、昨季に引き続いてスペイン・スーパーカップ決勝でクラシコが実現することになった。チャビ監督にとっては、昨季のスーパーカップがバルセロナ指揮官として獲得した初タイトルだったが、再現することはできるだろうか。
なおバルセロナが2点差以上の差をつけて勝利するのは、昨年9月19日のアントワープ戦(5-0)以来4カ月ぶりのこととなった。




