今夏、アトレティック・クルブFWニコ・ウィリアムズを獲得する見込みとなったバルセロナだが、その布陣はどうなるのだろうか。
バルセロナはリヴァプールがFWルイス・ディアスの売却交渉に応じなかったこともあり、売り込みがあったニコの獲得を決断したとみられる。ニコとは2031年までの契約を結ぶことで合意しており、あとは契約解除金の5800万ユーロ(税金を含めれば6200万ユーロ)を支払うことができれば、獲得は正式なものとなるようだ。
しかしニコを獲得するとして、彼のポジションは左ウィングであり、今季57試合で34得点25アシストの暴れっぷりをみせたFWハフィーニャと重なることになる。スペイン『ムンド・デポルティボ』が、バルセロナが想定しているという、この問題の解決方法を紹介している。
まずニコについて、支払う金額の大きさ的にも、左ウィングのレギュラーとなるのは間違いない模様。バルセロナは右のFWラミン・ヤマル、左のニコとスペイン代表と同じ両翼を起用し、彼らがワイドに開いて仕掛ける攻撃から、相手の守備に綻びを生じさせる考えという。
そしてハフィーニャは、ハンジ・フリック監督率いるバルセロナの基本システム4-2-3-1で、トップ下にポジションを変えることが濃厚とされる。ブラジル代表FWはここ最近、左サイドに張り付かず、より中央に絞ってプレーしてきたため、トップ下が出発点でも大きな問題とはならなさそうだ。
またバルセロナのトップ下でプレーしてきた選手にはMFダニ・オルモが挙げられるが、こちらは“偽9番”として1トップに据えられる機会が増えるとみられる。ダニ・オルモは今季、“偽9番”としてプレーした試合で、確かな活躍を披露。ポストプレー、囮となる動き、スペースメイキングなどを見事にこなしていた。
バルセロナの1トップでは、今季52試合で42得点を決めたFWロベルト・レヴァンドフスキがレギュラーを務めてきたが、8月で37歳になる同選手は出場機会が減っていくことが予想される。そのため、ダニ・オルモ、さらにはFWフェラン・トーレスが、最前線で起用される機会が増えることになるようだ。




