バルセロナを離れたジョピス氏「CEOが辞任すると脅してラポルタにメッシ退団を求めた。レアル会長と一緒に説得していた」

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FWリオネル・メッシの退団を受けてバルセロナを離れたジャウメ・ジョピスが、スペイン『カデナ・セール』とのインタビューでその理由について詳細に語った。

ナバーラ大学のビジネス学教授だったジョピス氏は、バルセロナのスタジアム&練習場の改修計画「エスパイ・バルサ」の委員会メンバーだったが、同クラブのジョアン・ラポルタ会長がメッシ退団を防ぐために適切な手段を講じなかったことを指摘して辞任していた。

メッシの退団について、焦点となっているのはラ・リーガのCVCキャピタル・パートナーズからの資金調達だ。ラ・リーガがCVCからの資金調達を実現すれば、バルセロナは2億7000万ユーロの臨時収入をすぐにでも手にできた。その収入は70%をスタジアムや練習場などのインフラ整備、15%を債務更新と新型コロナウイルスの損失補填、15%が人件費や補強のために充てることができたが、ラ・リーガ側はメッシとの再契約のために融通を利かせる考えもあったという。

ラポルタ会長は当初こそこの資金調達を切望していたようだが、今後40〜50年のテレビ放映権収入を抵当に入れて、同収入の10%を支払わなければならない可能性があるとして最終的に拒絶。これによりメッシの退団を余儀なくされている。

しかし『カデナ・セール』の番組エル・ラルゲーロとのインタビューに応じたジョピス氏は、ラポルタ会長がCVCからの資金調達を拒絶した理由があまりにも曖昧だったと指摘。さらには同クラブのフェラン・レベルテルCEOがレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長と結託していたとの見解も示している。

「私は辞任せざるを得なかった。ジョアン・ラポルタが私を失望させたからだ。彼は会長選挙での根幹となるマニフェスト、レオ・メッシの残留を実現しなかった。私はバルセロナのソシオとして、今、君たちとそうしているように自分の考えを自由に話すことを望み、そのために辞任したんだよ。私たちは実際に起こったことを知る権利がある。今回のプロセスは完全な透明性が確保されていない。木曜に(バルセロナとメッシ)の両弁護士が契約にサインを交わす用意をしていたにもかかわらず、ホルヘ・メッシがいざ到着したときにラポルタが彼に対して交渉は存在しない、CVCとのことも含めてすべてが壊れた、と言うのはあり得ない。私たちは、なぜラポルタがいきなり考えを変えたのかを知りたいんだ」

「メッシ自身も『僕は給料を50%引き下げたが、それ以上は何も求められなかった』と言っていた。CVCは言われているように禿鷹の投資ファンドではない。誠実なファンドだよ。確かに最初の契約については、ラポルタ曰くバルセロナの今後50年の放映権収入を抵当に入れなければならないために受け入れなかった。しかしCVCとは交渉の余地を残しながらも、交渉すらしなかった。ラポルタを説き伏せたのはフェラン・レベルテル、バルサの新しいCEOだ。彼がフロレンティーノ・ペレスと取り組むスーパーリーグのプロジェクトがあるために、CVCと契約は結べないと言ったんだよ。レベルテルは以前からフロレンティーノ・ペレスと友好関係を築いており、彼ら二人でラポルタの考えを変えてしまった。驚くべきは、市場が閉鎖するまで、まだ25日もあったということだ。解決法を探す時間はまだあったのに、それにもかかわらずメッシ、CVCとの交渉を否定するなど……。これはフロレンティーノ・ペレスにとっては完璧な解決法となる。レアル・マドリーがムバッペを補強するためのね」

「新しいCEOはずいぶんと幅を利かせている。あらゆる契約書のサインが会長ではなくあのCEOを通す必要があり、ラポルタにCVCと契約を結べば辞任すると脅していたんだ。ラポルタはCEOの重圧を受け、さらにフロレンティーノからも説得された。彼ら2人でCVCと契約を結ばず、メッシを追い出すようラポルタを説得したということなんだよ」