26日のラ・リーガ第21節、バルセロナはホームでのバレンシア戦で7-1の大勝を収めた。
ミッドウィークのチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第7節ベンフィカ戦では、パフォーマンスの質はともかくとして、5-4の劇的逆転勝利を果たしたバルセロナ。その勢いをここ4試合でわずか勝ち点2しか獲得していないラ・リーガにつなげたいところだ。
フリック監督は体調不良で急遽招集リストから外れたペドリのほか、レヴァンドフスキ、アラウホ、ガビらをベンチスタートに。GKシュチェスニー(ペーニャは正GKではなくなった様子)、DFクンデ、クバルシ、エリック・ガルシア、バルデ、MFフレンキー・デ・ヨング、カサド、フェルミン、FWヤマル、フェラン、ハフィーニャを先発させている。
前半、バルセロナは降格圏に位置するバレンシアを、まるでハリケーンのようになぎ倒している。4-4-2で守備ブロックを敷いたバレンシアだったが、その守備強度はあまりに脆かった。
バルセロナが先制したのはキックオフから3分後のこと。左サイドを突破したヤマルがボックス内にクロスを送ると、フェランのダイアゴナル・ランによって空いたスペースにF・デ・ヨングが侵入。オランダ人MFは右足でボールをトラップすると、バウンドするそれをもう一度右足を使って枠内に押し込んでいる。
バルセロナは攻勢を緩めず、8分には2点目を記録。バルデがクロスを送ると、ボックス内中央に駆け込んだフェランが右足でボールに合わせて、ネットを揺らしている。
その後もバルセロナは、ビハインドを負って上がらずを得ないバレンシアのDFラインをズタズタに切り裂いていく。3点目を決めたのは14分。ピッチ中央付近、ヤマルのヒールパスをすぐ横のフェルミンが受け、DFライン裏にスルーパス。いつものように迫力満点の走りで駆け抜けるハフィーニャがこのボールに追いつくと、GKママルダシュビリもかわしてシュートを決め切った(今季公式戦23得点目、ラ・リーガ12得点目)。
バルセロナの次のゴールは24分に生まれる。クバルシの高精度フィードからフェルミンがDFラインを突破。そのままボックス内に侵入して、右足で高度の高いシュートを放ち、ネットに突き刺した。機を見た飛び出しからの得点力で名を馳せるフェルミンだが、意外にもこれが今季ラ・リーガ初得点。
4-0としたバルセロナだが、前半が終わらぬ内にマニータ(5得点)まで達成。アディショナルタイム5分、ヤマルのスルーパスからボックス内に侵入したハフィーニャがシュートを放つと、ボールはバーに直撃。このこぼれ球をフェルミンが押し込み、ラ・リーガ得点数を2に伸ばした。
後半もバルセロナは得点を重ねて、この試合レポートにくどいほどのゴール描写を要求する。59分にはウーゴ・ドゥロに1点を返されたホームチームだが、66分には投入されたばかりのレヴァンドフスキがチーム6点目をマーク。ポーランド代表FWはフェルミンのスルーパスからボックス内に侵入し、対角線上に右足のシュートを決め切った。バルセロナのエースはこれがラ・リーガ17得点目。昨日ハットトリックを記録したエンバペに2点差をつけて、得点ランク首位に位置している。またフェルミンは、この試合2得点2アシストの暴れっぷりだ。
パス回しで「オーレ!」が聞こえるなど、歓喜に包まれたモンジュイック。バルセロナはさらに75分、ダメ押しの7点目を決めた。フェランのシュートをママルダシュビリが弾き、そのこぼれ球を自ら拾ったフェランがクロスを送ると、これがタレガのオウンゴールを誘発している。
試合は7-1で終了のホイッスル。驚異的な逆転劇の次に驚異的な大勝劇を見せ、ラ・リーガで5試合ぶりとなる白星をつかんだ3位バルセロナは、前日にビジャレアルと引き分けた2位アトレティコ・マドリーとの勝ち点差を3に縮め、バジャドリーを下した首位レアル・マドリーとの勝ち点7差を維持している。




