Ansu FatiGetty Images

バルセロナ、3部インテルシティに苦戦も延長戦のアンス・ファティ弾で何とか4-3勝利…国王杯ベスト16進出

バルセロナは4日にコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)のベスト32、アウェーでのインテルシティ戦に臨み、4-3の勝利を果たした。

チャンピオンズリーグで敗退したバルセロナにとって、今季大切なタイトルになりそうなコパ。その初戦の相手はプリメーラ・ディビシオン(スペインリーグ実質3部)に所属し、スペインで史上初めて上場しているフットボールクラブ、インテルシティだ。チャビ監督はGKペーニャ、DFベジェリン、アラウホ、クンデ、ジョルディ・アルバ、MFケシエ、ブスケツ、パブロ・トーレ、FWデンベレ、フェラン・トーレス、メンフィスをスタメンで起用。負傷離脱していたアラウホはじつに3カ月ぶりの実戦復帰となった。

バルセロナはキックオフから4分後。セットプレーから先制点を獲得。得点者は、帰ってきた怪物アラウホだった。ウルグアイ人DFはパブロ・トーレの右CKからニアサイドに飛び込み、前のめりに倒れながらヘディングシュートを突き刺している。

先制したバルセロナはボールを保持してインテルシティゴールに迫り続けるが、追加点を奪うまでには至らない。18分には速攻からピニャンの突破を許して、飛び出したGKペーニャもかわされたものの、シュートはゴールを割る前にアラウホがクリアして事なきを得た。その後バルセロナはF・トーレスらが決定機を迎えたが決め切れず、1点リードのまま試合を折り返した。

後半、バルセロナは59分に失点。CKでボールをクリアし切れず、バルセロナ下部組織出身ソルデにヘディングシュートでネットを揺らされた。チャビ監督は同点に追いつかれた直後、アラウホ、P・トーレ、F・トーレスを下げてハフィーニャ、エリック・ガルシア、ガビを投入している。

焦りを募らせていくバルセロナだったが66分、インテルシティの高く設定されたDFラインを破り、勝ち越しゴールを獲得する。ガビのスルーパスから最終ラインを抜け出したデンベレがそのままペナルティーエリア内に侵入。飛び出したGKガイスカ・カンポスを眼前に左足でループシュートを放ち、ボールを枠内に収めている。しかし、2万5000人の観客の後押しを受けるインテルシティも食い下がる。73分、左サイドバックのクリストが超精度のクロスをペナルティーエリア内に送ると、ソルデが再びヘディングシュートを決めている。

インテルシティを突き放せないチャビ監督は、メンフィスを下げてアンス・ファティを投入。スタジアムは「シ・セ・プエデ(イエス・ウィー・キャン)!」と奇跡を希求していたが77分、バルセロナが再度勝ち越しに成功した。左サイド、ジョルディ・アルバの送ったグラウンダーのクロスが狙い通りファーまで転がり、フリーのハフィーニャが枠内に押し込んだ。

チャビ監督は83分にベジェリンを下げてマルコス・アロンソを投入。M・アロンソをセンターバック、そこに位置していたクンデを右サイドバックとして守備を固める。が、二度あることは三度あった……。86分、そのM・アロンソがボールを奪われてインテルシティの速攻を許すと、ソルデにハットトリックとなるシュートを決められてスコアは三度タイに。バルセロナは終盤の猛攻もむなしく3-3のまま後半を終え、延長戦に臨むことになった。

延長戦前半、バルセロナは103分に三度勝ち越し弾を獲得。右サイドのハフィーニャが折り返したボールに、ペナルティーエリア内中央のアンス・ファティが右足で合わせると、スライディングしたエンスエの足に当たって浮かび上がったボールがネットを揺らしている。延長戦後半、バルセロナは目一杯時間を使いながらボールを回し続け、今度こそインテルシティの反撃を防ぎ切って苦戦の末のコパ・ベスト16進出を果たしている。

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