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フランクフルト、EL優勝本命のバルセロナを3発で下して準決勝進出!鎌田大地は3点目アシストなどカンプ・ノウで躍動

14日に行われたヨーロッパリーグ(EL)準々決勝セカンドレグ、カンプ・ノウを舞台としたバルセロナ対フランクフルトは3-2でフランクフルトが勝利し、2試合合計でも4-3と上回って決勝進出を果たした。MF鎌田大地は先発フル出場で3点目をアシスト。MF長谷部誠はベンチから試合を見守り、99分から出場を果たしている。 

フランクフルトホームでのファーストレグは1-1ドローで終了。同試合の前半は、バルセロナの油断をつくようにフランクフルトが好パフォーマンスを披露したが、このセカンドレグでも同じことが繰り返された。3分、ペナルティーエリア内でエリック・ガルシアが後方からリンドストロムをつかんで倒して、フランクフルトのPK判定に。キッカーのコスティッチがしっかりとシュートを決め切り、2試合合計スコアでリードを奪っている。

その後フランクフルトは、3/5バックでバルセロナの攻撃を受け止めて、カウンターから追加点を目指す。3-4-2-1の2列目左でプレーする鎌田は、守ってはデンベレ相手に巧みなスライディングでボールを奪うなど存在感を発揮し、攻めては技術と冷静な判断力をベースにコスティッチと鮮やかな連係を見せていた。そして36分、フランクフルトが追加点を獲得。ペナルティーエリア手前左でボレが右足を一閃すると、GKテア・シュテーゲンの反応むなしく、勢いあるボールが枠内に突き刺さっている。

バルセロナは11分にデンベレのクロスからオーバメヤンがヘディングシュートを放つ場面があったものの、それ以外ではフランクフルトの堅守速攻を前になす術がなかった。かてて加えて前半終了後、ペドリが足に問題を抱えながらプレーしていたことが明らかとなり、チャビ監督は交代でフレンキー・デ・ヨングを起用している。

後半、フランクフルトはバルセロナの攻撃を跳ね返し続ける。58分には鎌田のダイレクトスルーパス、またはグラウンダーのダイレクトサイドチェンジからリンドストロムがフリーでペナルティーエリア内に侵入したものの、シュートはT・シュテーゲンに阻まれた。

超絶プレーを見せながらアシスト未遂に終わった鎌田だったが、67分に今度こそゴールをお膳立て。ペナルティーエリア手前で、スローインのルーズボールをフリーで受けた鎌田は、流れるような動きでペナルティーエリア内左に侵入しようとするコスティッチにスルーパス。背番号10が、冷静にこの日2点目を決め切っている。

3失点目の前にオーバメヤンとミンゲサをアダマ・トラオレとデストに代えていたチャビ監督は、さらにエリック・ガルシアを下げてルーク・デ・ヨングも投入。パワープレーに切り替えたが、それでも一矢を報いることもできない。対してフランクフルトは78分、鎌田がペナルティーエリア手前左から右足でボールを叩いが、これはわずかに枠の右へと外れた。

80分にフェラン・トーレスをメンフィスに代えていたバルセロナは、その4分後にセットプレーからブスケツがネットを揺らしたもののオフサイドの判定でゴールと認められず。しかしながら91分、ブスケツが今度はルーズボールからミドルシュートを放ち、これがゴールとなった。1点を返したバルセロナはアディショナルタイムの9分間、最後まであきらめずに追加点を狙う。対するフランクフルトは99分に長谷部も入れて、守りを厚くした。

100分にはエヴァン・ヌディカのメンフィスに対するファウルでバルセロナがPKを獲得(エヴァン・ヌディカは2枚目のイエローカードで退場)。このPKをメンフィス本人が決め切ったが、試合はその直後に終了のホイッスルが吹かれた。フランクフルトが1点差でEL優勝の本命チームを彼らの本拠地カンプ・ノウで下し、ベスト4に進出するという偉業を成し遂げている。

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