今季からバルセロナを率いるハンジ・フリック監督が、その意気込みを表している。
解任されたチャビ・エルナンデス前監督に代わり、バルセロナを率いているフリック監督。プレシーズンの練習に取り組んでいるドイツ人指揮官はオウンドメディアとのインタビューで、「クラブを次のレベルに持っていく」との意欲を口にしている。
「人々の情熱は初日から感じることができた。ファンも会長も含めた全員のね。ここで働く人々はバルサに対しての情熱を抱えている。このクラブのために全力を尽くしているんだ。それは私たちコーチ陣にとっても素晴らしい」
「私たちはクラブを次のレベルに持っていくためにすべてを出し尽くしたい。できる限りのことをするよ」
フリック監督は以前からバルセロナのフットボールに注目していたことを明かしながら、下部組織ラ・マシアの素晴らしさを強調した。
「監督になると決断したとき、バルセロナに注目したんだ。実践するフットボールはファンタスティックだからね」
「最初の練習で目にした光景は素晴らしかったよ。ラ・マシアの選手たちの育成方法に感謝をしなくてはならない。私たちが享受するクオリティーは極上のものだ。代表クラブや経験豊富な選手たちがいないときには若手を呼び寄せるんだが、普通は少しクオリティーが下がってしまう。しかし、ここでそういったことは起こらない。彼らの成長の様子を見るのは、本当に心地がいいね」
その一方で、自身がバルセロナで実践するフットボールについては、次のように説明している。
「常にアクティブであることが大切なんだ。ボールを持っているときもそうでないときも、しっかりとした振る舞いを見せたい。私たちがボールを手にするために、相手チームをこちらが望むような正しい位置に導いていきたい。プレッシングについては高い位置から仕掛けることも普通の高さから仕掛けることもあるだろう」
「そしてボールを持ったときには、それぞれが自由だと感じなくてはいけない。最高の自分を引き出してもらうためにね」
バルセロナはアスレティック・ビルバオFWニコ・ウィリアムズやRBライプツィヒFWダニ・オルモの獲得が噂されるが、フリック監督も補強が必要なことを認めている。
「試合に勝つための選手を一人連れてきてもらわなくては。しかしチームを改善するためには若手選手たちのサポートも必要だ」


