バルセロナは25日にコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグ、ホームでのアトレティコ・マドリー戦に臨む。前日会見に出席したハンジ・フリック監督は、昨夏の大型補強で選手層を厚くしたアトレティコへの警戒感を表している。
「これはまた新たな試合であり、私たちはゼロからスタートしなければならない。彼らは素晴らしいチームだ。チームを強化するために多くの資金を投じ、守備でも攻撃でも素晴らしい選手たちを擁している。厳しい試合になるだろうね」
バルセロナはFWラミン・ヤマルがコンディションの問題で24日の練習を欠席。フリック監督はアトレティコ戦に出場可能との見解を示している。
「とりあえず待って、状態を把握しなければならない。ただ私はプレーできると思っている」
ヤマルは前試合ラス・パルマス戦(2−0)で相手選手に足を踏みつけられて流血。しかし、当該の場面ではファウルすら取られなかった。先には、レアル・マドリーから批判を展開されている審判を守る必要性を説いたフリック監督だが、ヤマルも守られる必要性があるかを問われると、次のように返答している。
「審判がラミンやヴィニシウスなど、特定の選手を守るべきだとは言わない。そうではなく、全員を守る必要があるんだ。VARはレッドカードを提示するために、ああしたアクションを注視しなければならない。私たちは選手たちを守らなくてはいけないんだ」
「ダニやカサドに対しても同様のことが起こった。もっと神経を使わなくてはいけないはずだ。イエローカードが提示されるDFは、その次のファウルについてもっと思慮深く考えるようになるんだよ」
「スペインはフットボールの1対1を好む。それはバルセロナも同じで、ファンだって大好きなものなんだ。私たちはその状況を大切にしなくてはならない。バルセロナでは1対1があるからこそラミンが特別な選手となる。レアル・マドリーやほかのクラブの選手についても同様だろう」
フリック監督はその一方で、MFダニ・オルモの登録問題についても言及。ラ・リーガのハビエル・テバス会長は、スペイン政府のスポーツ上級委員会から暫定的に選手登録が認められた同選手について「オルモはシーズン終了までプレーできないはず」との見解を示していた。
「何も言いたくはない。今はプレーが可能だ。現状はそういうことで、私たちは彼がプレーできることに満足している。今後はどうなるのかは知らない。スペインやこのクラブで起こっていることに、私は驚いているよ」
年末に行われたラ・リーガのアトレティコ戦では、バルセロナは圧倒的に試合を支配しながらも土壇場で相手の逆転勝利を許している。
「あのときに学んだポジティブなことは、私たちは良質なフットボールを見せられるということだ。私たちはあと1〜2ゴールを決めることができた。チャンスを手にした時には決め切らなければいけないんだ。試合においては、相手よりもゴールを決めることが肝要なんだよ」
フリック監督は今年2月24日で60歳となった。
「昨日よりも1歳多くなった。ただ数字が大きくなっただけで、私は良い感じだ」
「昨夜はあまり眠られなかったが、それはおそらくのせいだろう。しかし私は健康だし、素晴らしい家族に囲まれ、素晴らしいクラブに在籍しているよ」




