バルセロナのハンジ・フリック監督は、同チームの伝統であるポゼッションフットボールの中に、ダイレクトな攻撃を織り交ぜる考えのようだ。
バルセロナの伝統的なプレースタイルが自身の志向するスタイルと重なっていることを強調してきたフリック監督だが、そこに若干の変化を加える考えだ。バルセロナのオウンドメディアとのインタビューに応じたドイツ人指揮官は、何よりも勝利を目的にプレーする必要性を説いた。
「ここの伝統はボールに触れるプレーだ。だが私は同様に、ダイレクトな形でもゴールにたどり着きたい」
「ゴールを決めるためには、もっとクロスを上げるべきだ。思うに、私のスタイルが大きな変化を与えることはない。私が求めるスタイルは、高い位置からプレッシングを仕掛けて、相手陣地でプレーをすることなのだから。しかし結局は、勝利をつかまなければいけないんだよ」
フリック監督はその一方で、ボールを保持・非保持の状態で選手たちに求める姿勢についても語った。
「私のチームは適切なタイミングで相手にプレッシングを仕掛けなければならないし、ときには高い位置からそうすることも必要だ。そしてボールを持った際には可能な限り自由に振る舞ってほしい。私たちはボールを持っていても持っていなくてもアクティブなチームを必要としている」
「チームは100％の力を出さなくてはいけないし、そしてボールを持ったときには楽しむ必要があるんだ」