バルセロナは26日にコパ・デル・レイ決勝レアル・マドリー戦に臨む。前日会見に出席したハンジ・フリック監督は、メジャータイトルがかかった今季初の一戦に向けて、意気込みを示している。
「私たちのチームは本当に若い。しかしながら全員が、世界最高のクラブの一つと対戦することを理解しているよ」
「選手たちが練習に励む姿を目にすれば自信を得られる。私は彼らを信じているんだ。最後まで戦い抜き、どうなるのか見てみようじゃないか」
「今季、私たちはレアル・マドリーに2勝している? それはもう過去のことだ。私たちは今だけに集中しているし、この試合を楽しまなくてはいけない。マドリーはファンタスティックなチームで、たとえバルサが自分たちの仕事をしっかりこなしているとしても、打撃を与えてくる可能性は十分にある」
「私はレアル・マドリーに、本当に敬意を払っている。彼らは偉大なチームだが、それでも戦い抜いてタイトルを勝ち取りたいと思っているよ。私たちは全力を尽くすつもりだ」
フリック監督が記者会見を行う前には、この試合の主審デ・ブルゴス・ベンゴエチェア氏、VAR担当ゴンサレス・フエルテ氏が会見に臨み、『レアル・マドリーTV』が執拗に展開し続けている審判批判について抗議を行っている。この試合の前にも『レアル・マドリーTV』から自身を批判する映像を流されたベンゴエチェア氏は、涙を流して、声を詰まらせながら「息子が学校で、他の子たちから自分の父親が盗人だと言われるのは、たまらない」「知っていてほしいのは、非常に辛い現実があるということだ」と語っていた。
その出来事について見解を求められたフリック監督は、審判に敬意を持つ重要性を改めて説いている。
「何を言えばいいか……。私にとってフットボールはスポーツであり、私たちは審判を必要としている。選手、監督、審判と、このスポーツを取り巻く人々、環境は守られなくてはいけない」
「……良いことではないね。ピッチ上では様々な状況が生まれ、ありとあらゆる感情が渦巻くものだが、しかし試合が終われば、すべてを過去のものとしなければならない」
「シーズンの初めにも言ったはずだよ。私たちは審判を思いやらなくてはいけない、とね。審判に敬意を払わないわけにはいかない。これはクラブ、選手、監督と、全員に当てはまることだ」




