FC Barcelona v Borussia Dortmund - UEFA Champions League 2024/25 Quarter Final First LegGetty Images Sport

強いバルセロナが帰ってきた!ドルトムントに4-0先勝…6シーズンぶりのCL準決勝進出に王手

9日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、バルセロナ対ボルシア・ドルトムントは4-0でバルセロナの勝利に終わった。

リーグフェーズ第6節でも対戦したスペイン(カタルーニャ)、ドイツの両雄がベスト8で再戦。リーグフェーズの試合をハフィーニャ、フェラン(2得点)のゴールで3-2で制していたバルセロナにとっては、2018-19シーズン以来6年ぶりとなる準決勝進出を狙う一戦だ。

フリック監督はもちろん可能な限りのフルメンバーでスタメンを組んだ。GKシュチェスニー、DFクンデ、クバルシ、イニゴ、バルデ、MF後列フレンキー・デ・ヨング、ぺドリ、前列ヤマル、フェルミン、ハフィーニャ、FWレヴァンドフスキを起用し、いつもの4-2-3-1システムを使っている。

前半の立ち上がり、バルセロナはフリック監督の印が刻まれた攻撃的フットボールでドルトムントを圧倒。DFラインを極めて高く設定して、F・デ・ヨング、ぺドリがゲームをつくり、前線でハフィーニャが飛び出し、レヴァンドフスキがポストプレー、ヤマルが創造的プレーからチャンスを生み出していった。

5分にヤマル(GKコベルがセーブ)、6分に再びヤマル(枠外へ)、7分にレヴァンドフスキ(再びコベルセーブ)と波状攻撃を見せるバルセロナだったが、肝心なゴールだけが奪えない。時間が経つに連れてその勢いは衰え、ドルトムントの反撃も許すようになっていくが、しかし、その流れが悪くなりそうなタイミングで先制に成功した。

25分に迎えた右サイドからのフリーキックの場面、フェルミンがペナルティーエリア内左にクロスを送ると、そこに位置したイニゴ・マルティネスが頭で中央に折り返す。中央で待ち構えていたクバルシは、目一杯右足を伸ばしてアウトサイドでボールに触れ、枠内右へ向かったボールをハフィーニャが滑り込みながら右足で押し込んだ。ハフィーニャは今季CL11試合で12ゴール。得点ランク1位を走っている。

試合は1-0で折り返しを迎え、後半はビハインドを負うドルトムントがよりボールを保持して攻め込み、バルセロナがポゼッションに速攻も織り交ぜて追加点を狙う展開に。そして48分と、後半開始早々にバルセロナが再びスコアを動かした。右サイドのヤマルが送ったクロスボールを、勢いよくペナルティーエリア内左に入り込んだハフィーニャが頭で中央に折り返し、そこで待ち構えていたレヴァンドフスキも頭を使ってネットを揺らしている。

バルセロナはその後、速攻から得点を重ねて、その圧倒的な強さを誇示する。まず66分、ヤマルとの連係から右サイドを突破したフェルミンがグラウンダーのクロスを送り、これにレヴァンドフスキが右足で合わせて3点目(レヴァンドフスキは古巣相手の2得点で今季CL得点数を11に)。また77分には、今度は左サイドをハフィーニャが突破して、彼の送ったスルーパスからヤマルがダイアゴナル・ランでペナルティーエリア内に侵入。17歳の天才FWはドルトムントGKのどんな反応も許さない、意表とコースを突いた左足トーキックのシュートを枠内左に突き刺している。

74分にフェルミンをガビに代えていたフリック監督は、さらに81分にぺドリ、イニゴ、レヴァンドフスキを下げてエリック・ガルシア、アラウホ、フェランを投入。また85分にはヤマルとの交代でアンス・ファティもピッチに立たせている。バルセロナはその後も貪欲にゴールを狙いながら、試合終了のホイッスルを聞いた。なおドルトムントホームの2ndレグは15日に行われる。

これでバルセロナの2025年の成績は19勝4分けに。フリック監督の厳格な規律がありながらも、ヤマルやぺドリら選手個々の才能・能力を生かし切る攻撃的フットボールが確かな結果をもたらしており、メッシがいた頃のような、欧州を席巻したあの強過ぎるバルセロナが戻ってきたことを大きく印象付けている。

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0