ベティスDFディエゴ・ジョレンテは、バルセロナのMFダニ・オルモ登録問題について苦言を呈している。
バルセロナは期限の12月31日までにサラリーキャップ超過の問題を解決できず、ラ・リーガとスペインフットボール連盟(RFEF)にオルモ&FWパウ・ビクトルの選手登録を認められなかった。だがスペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)に意義を申し立てると、同委員会は解決までに「クラブと選手が修復不可能な損害を受ける可能性」があるとして、暫定措置での登録を認めている。
だが多くのラ・リーガ関係者がCSDの今回の決定に反発。アトレティコ・マドリー、ラス・パルマス、エスパニョール、バレンシアらが声明で、サラリーキャップという平等なルールが破られるならば、公正な競争が担保できなくなると遺憾を表明し、ラ・リーガは行政裁判に訴える意向だ。
こうした状況で、選手の中でもはっきり物を言う人物が出てきた。レアル・マドリーの下部組織出身で、レアル・ソシエダやリーズ・ユナイテッド、スペイン代表でもプレーしたディエゴ・ジョレンテは、スペイン『カデナ・セール』とのインタビューで損害を受けるのがサラリーキャップを遵守するクラブたちであると主張している。
「最終的に求められるのは公正さであり、各クラブがノルマを遵守することにほかならない。ノルマは明確だ。ファイナンシャルフェアプレーは何も目新しいことじゃなく、ラ・リーガでは何年も行われてきたものなんだから。さて、CSDは最後にどんな判断を下すんだろうね」
「(CSDの)最初の判断について目を通したら、あの選手たちを戦力に加えられないことがバルセロナにとって打撃や損害になると書いてあった。バルセロナの損害がどこまでで、常にノルマを守ってきたそのほかのクラブの損害は、一体どこから始まるんだろうね」
「すべてのクラブが平等の条件で競わなくてはならない。それこそがファンの望むことなんだよ」


