12日に行われたスペイン・スーパーカップ準決勝、ベティス対バルセロナの一戦は120分間を2-2で終え、PK戦4-2でバルセロナが決勝に進出した。この試合でチャビ・エルナンデス監督が、延長戦ハーフタイムに激昂していたことが大きな話題となっている。
最近のバルセロナはリードしても相手に追いつかれる、ということを繰り返しているが、チャビ監督の初タイトルがかかった同大会でもその傾向は変わらず。40分にロベルト・レヴァンドフスキが先制点を決めても77分にナビル・フェキルのゴールで追いつかれ、延長戦前半の93分にアンス・ファティが勝ち越し点を決めても101分にロレン・モロンの同点弾を許した。
延長戦のハーフタイム、チャビ監督はリードを守り切れない選手たちに対してスラングを交えながら怒りをぶちまけ、それを激励のスピーチとしている。スペイン『モビスタール・プルス』のテレビカメラが、その様子を捉えていた。
「俺たち全員が止まってる。全員止まってるぞ。クソッタレが、お前ら! これはファイナルなんだ! タイトルがかかってるんだぞ! 全員ふざけるなよ! バモス(行くぞ)!」
チャビ監督の「バモス!」を聞いた選手たちはかけ声を出してピッチへ戻り、同指揮官はジュール・クンデに個人的な指示を出して持ち場に戻った。延長戦後半はゴールが生まれずPK戦となり、PK戦ではマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが2回にわたってシュートを止め、バルセロナがレアル・マドリーの待ち受ける決勝へと駒を進めている。
チャビ監督は試合後、自チームがリードを手にした後、気を抜いてしまう癖を修正する必要を説いた。
「私たちは野心を示さなくてはならなかった。選手たちは1-0にしてから簡単な試合だと考えてしまったんだ。相手は良い仕事を実現している素晴らしいチームだったのだが……。私たちは、何としてでも決勝にたどりつかなければならなかった」
「後半は私たちが望むような展開ではなかった。私たちは反省をしなければ。重要なのは決勝でプレーすることだが、しかし進むべき道は前半のパフォーマンスにほかならない。私たちは勝負を決めるゴールを必要としている」




