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7日のラ・リーガ第15節、バルセロナは敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦を2-2のドローで終えた。
ミッドウィークに行われた第19節分マジョルカ戦(5-1)でラ・リーガ4試合ぶりとなる勝利を飾り、なおかつ2 位レアル・マドリーがアトレティック・クラブに敗れたために首位の座を再び自分たち次第としたバルセロナ。このまま調子を取り戻して、ポールポジションを取り続けたいところだった。フリック監督はGKペーニャ、DFクンデ、クバルシ、イニゴ、バルデ、MFペドリ、カサド、ダニ・オルモ、FWラミン・ヤマル、レヴァンドフスキ、ハフィーニャを先発させている。
前半の立ち上がりはベティスが立て続けにチャンスを迎え、バルセロナに冷や汗をかかせる。まず2分、CKからディエゴ・ジョレンテが放ったヘディングシュートは、ゴールラインを割る前にハフィーニャがクリア。さらに3分には、アブデがハイラインを抜け出してシュートを放ったものの、これはGKペーニャが見事にセーブしている。
失点の危機を乗り切ったバルセロナは、その後ボールを保持して敵陣に攻め込むが、ベティスの集中した守備を前に苦戦を喫する。そうした中でも輝いたのはヤマル。17歳FWはマジョルカ戦に引き続き左足アウトサイドを駆使してクロス、シュートを放っていったが、その類い稀な天才性もビッグチャンスにはつながらなかった。
攻めあぐねていたバルセロナだったが39分、彼ららしい緻密かつスピーディーな連係プレーから、ついにベティスの堅守を穿った。ヤマルが空いていた右インサイドに勢いよく走り込んだペドリに縦パスを送り、ペドリはワンタッチで大外のクンデにスルーパス。縦に抜けたクンデがこちらもワンタッチでグラウンダーのクロスを送ると、レヴァンドフスキがボールを枠内に押し込んでいる。背番号9は、これがラ・リーガ16得点目。
先制して試合を折り返したバルセロナ。だが、守備がやはり安定しない。前半同様に後半立ち上がりもセットプレーからアルティミラ(わずかに枠を外れる)、アブデ(これも枠外)、チミ・アビラ(ペーニャがビッグセーブ)と連続でベティスの決定機を許してしまう。フリック監督は60分にハフィーニャとダニ・オルモを下げてフェランとフレンキー・デ・ヨングを投入。だが流れは変わらず、67分についに同点ゴールを決められた。
フレンキー・デ・ヨングが、ペナルティーエリア内に侵入したヴィトール・ロケのかかとを踏みつけPKの判定に。キッカーのロ・チェルソが冷静にシュートを決め切っている。なおフリック監督は判定に激しく抗議したために、退席処分となった。
スコアをタイに戻されたバルセロナは、73分にペドリ&レヴァンドフスキをパウ・ビクトル&ガビに代えて打開を図る。対してベティスのペジェグリーニ監督は、今年5月に左足腓骨を骨折したイスコをついに実戦復帰させている。
苦しいバルセロナだったが、82分にヤマルがまたも天才的プレーを見せて、勝ち越しゴールを導いた。右サイドでボールを持った背番号19は、左足インサイドを使ってダイアゴナルなスルーパス。これをペナルティーエリア内フリーで受けたフェランが、シュートを決め切った。フェランは一度オフサイドとなったもの、ルイバルの足が残っていたためにゴールが認められている。なおマジョルカ戦では4ゴールに絡んでいたヤマルは、直近6ゴールの内5ゴールに絡んでいる暴れっぷりだ。
再びリードを得たバルセロナ。しかしビジャマリンの大歓声に背中を押されるベティスの攻勢を抑え切ることはできなかった……。アディショナルタイム4分、ルイバルのクロスからディアオにシュートを決められて、スコアは再びタイに。フリック監督のチームは残されたわずかな時間で三度勝ち越しを狙ったものの、結局同点のまま試合終了のホイッスルを迎えて、勝ち点1を分け合っている。
ここ5試合で4試合勝利のない(2分け2敗)バルセロナは2位レアル・マドリーとの勝ち点差は5までしか広げられず。同日にジローナ戦に臨み、第12節バレンシア戦も未消化のレアル・マドリーは再び首位浮上のチャンスを手にしている。




