Gavi BarcelonaGetty Images

チャビ・バルセロナ、波あるパフォーマンスでベンフィカと引き分け…CL決勝T進出は最終節バイエルン戦次第に

バルセロナは23日にチャンピオンズリーグ(CL)・グループE第5節、本拠地カンプ・ノウでのベンフィカ戦に臨み、スコアレスドローで試合を終えた。

勝利すれば無条件でCL決勝トーナメント進出、引き分けても2位のままで、負ければベンフィカに抜かれて3位で最終節バイエル戦に臨むことに……。チャビ監督はバルセロナ指揮官就任後2試合目にして、今季の命運を決する一戦に立ち向かう。

チャビ監督はこシステムを4-3-3からベンフィカと同じ3バックに変更。GKテア・シュテーゲン、DFアラウホ、ピケ、ラングレ、MFデミル、ブスケッツ、デ・ヨング、ジョルディ・アルバ、ニコ、ガビ、FWメンフィスとスタメンとして3-4-2-1で並べている。

立ち上がりから主導権を握ったのはバルセロナ。青とえんじのチームは両ウィングバックがワイドに開き、中盤ではデ・ヨング、ニコ、ガビらが頻繁にポジションを変えながらパスコースを生み出して、勢いよくベンフィカゴールに迫っていく。さらにボールをロストとしても高いインテンシティーのプレスですぐに奪い返して相手の速攻を許さずと、おそらくカンプ・ノウの観客をはじめ、バルセロナのサポーターたちが目にしたいと願い続けていたプレーが展開された。

しかし前節エスパニョール戦と同様、この理想のパフォーマンスは長くは続かない。30分を過ぎるとプレスのインテンシティーが落ちてしまい、ベンフィカの反撃に遭うことに。すると34分にセットプレーからヤレムチュクの決定機を許し、T・シュテーゲンの好セーブで何とか失点を回避。その直後にはオタメンディにネットを揺らされたが、こちらはオフサイドの判定となり冷や汗をかいた。勢いが落ちたバルセロナは前半終了間際に意地を見せ、デミルが決定機を迎えたがシュートはクロスバー直撃。スコアレスで試合を折り返した。

後半になっても、バルセロナはベンフィカの勢いに苦慮。チャビ監督は66分に1枚目の交代カードを切り、デミルとの交代で負傷離脱していたデンベレを投入。カンプ・ノウの観衆はチャビ監督が「彼のポジションで世界最高になれる」と評したフランス代表FWを大きな喝采でもって迎えた。すると67分、そのデンベレが右サイドを突破してクロスを送り、デ・ヨングがヘディングシュートを放った。が、これはGKオディッセアスの好守に阻まれ、惜しくもゴールにはならなかった。

その決定機の後には攻守が激しく入れ替わる乱戦があり、チャビ監督が「ボールを落ち着かせろ」とジェスチャーをしていたバルセロナがボールポゼッションからペースを握り返す。そして83分には、左サイドのクロスからアラウホ(この試合では対人戦をはじめ完璧なパフォーマンスを披露)がヘディングシュートを決めたが、これはオフサイドの判定でゴールとは認められなかった。さらにアラウホはこのプレーで負傷し、チャビ監督はエリック・ガルシアをピッチに立たせている。

バルセロナは終盤、ボールを保持しながら最後までゴールを狙ったが決め切れず、またベンフィカの決定機逸にも助けられてスコアレスのまま試合終了のホイッスルを聞いた。この結果、グループEの順位は首位バイエルンバルセロナ(勝ち点15)、2位バルセロナ(勝ち点7)、3位ベンフィカ(勝ち点5)、4位ディナモ・キエフ(勝ち点1)となり、バルセロナは決勝トーナメント進出を自分たちが収める結果次第としたまま最終節バイエルン戦に臨むことになった。

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