FC Barcelona v SL Benfica - UEFA Champions League 2024/25 Round of 16 Second LegGetty Images Sport

ヤマル魔法のプレーで1G1A、ハフィーニャ圧巻の決定力で2G!バルセロナがベンフィカを3発撃破…2季連続でCLベスト8進出

11日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグ、バルセロナはホームでのベンフィカ戦を3-1で制し、2戦合計でも4-1と上回り準々決勝進出を決めている。

リスボンでの1stレグ、バルセロナはクバルシ退場で数的不利に陥りながらも、GKシュチェスニーの好守連発とハフィーニャのカウンター弾で1-0で勝利。先週末のラ・リーガ第27節オサスナ戦は医療スタッフ、ミニャロ氏の急死によって延期となり、フィジカル的には回復しても精神的な影響が心配される。

試合前、「ミニャロの死は大きな損失だ。私たちは彼のためにも勝たなくてはいけない」と語っていたフリック監督は、GKシュチェスニー、DFクンデ、アラウホ、イニゴ・マルティネス、バルデ、MF後列フレンキー・デ・ヨング、ぺドリ、ヤマル、前列ヤマル、ダニ・オルモ、ハフィーニャ、FWレヴァンドフスキを先発させた。

前半、バルセロナはミニャロ氏に勝利を捧ぐ意欲とともに、スタジアムに集まった観客を陶酔させる魔法を見せた。魔法の使い手はヤマルだ。ラマダンによってパフォーマンスの低下が危惧されていた17歳FWだが、この日は“選ばれし者”と称される所以を示している。

バルセロナの先制点が決まったのは11分のことだった。ペナルティーエリア手前右でボールを持ったヤマルは、あまりに深く、鋭い切り返しによって眼前の相手DFをかわしてエリア内に侵入。そして左足インサイドを使った糸を引くようなスルーパスから、エリア内左に抜け出したハフィーニャのゴールを導いている。

その直後となる13分には、CKからオタメンディのゴールを許したバルセロナだったが、流れの中ではベンフィカを圧倒。ぺドリ、ダニ・オルモ、F・デ・ヨングが中盤で圧倒的な制圧力を見せて、ポルトガルの雄を自陣に押し込み続けた。そして27分、ヤマルが再び魔法の杖を振るう! 右サイドでボールを持った背番号19は、そこからややマイナス方向に切れ込んで、ペナルティーエリア手前右から左足でシュート。強さよりも柔らかさや軽やかさを感じさせるタッチから放たれたボールは、GKトルビンの横っ飛びも空しく枠の左隅に収まっている。ミドルレンジから、威力よりもコースを突くシュートでネットを揺らしてみせた、まさしくゴラッソ(ファインゴール)だった。

バルセロナはさらに42分にチーム3点目を獲得。ペナルティーエリア手前中央のバルデのスルーパスからエリア内左に入り込んだハフィーニャが、再び左足のシュートをゴールに突き刺した。ハフィーニャは今季公式戦41試合で27得点18アシストと、45ゴールに絡んでいる。

後半はベンフィカがボールを保持して、バルセロナが堅守速攻からあわよくば4点目を目指す展開に。守るためのチームではないバルセロナは、ベンフィカに幾度かシュートを放たれるもののゴール自体は許さない。フリック監督は次々と選手交代を敢行していき、70分にレヴァンドフスキ&オルモをフェラン・トーレス&ガビ、82分にフェルミン&かサードをヤマル&フレンキー・デ・ヨングに代える。彼のプレーを見るだけで入場料の元は取れる……そんな魔法を見せたヤマルは、スタンディングオベーションを受けながらピッチから下がっていった。

バルセロナは終盤にベンフィカの意地の猛攻を受け続けることになったが、2点リードのまま試合終了のホイッスルを聞き、2シーズン連続となるCLベスト8進出を果たした。ミニャロ氏に、しっかりと勝利を捧げている。

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