Joao FelixGetty Images

バルセロナ、4部チームと3-2の接戦演じて国王杯ベスト16進出…怠惰なプレー見せ続けたJ・フェリックスが悪い意味で“主役”に

バルセロナは7日にコパ・デル・レイ3回戦、アウェーでのバルバストロ戦に臨み、3-2の勝利を収めた。

通算31回と最多のコパ優勝回数を誇るバルセロナが3回戦から登場。対戦相手は、アラゴン州のウエスカに本拠を構えるバルバストロ(スペインリーグ4部所属)だ。チャビ監督はGKイニャキ・ペーニャ、DFクンデ、アラウホ、クリステセン、フォルト、MFフェルミン、オリオル・ロメウ、フレンキー・デ・ヨング、FWハフィーニャ、フェラン、ジョアン・フェリックスを先発で起用している。

前半、主力多数のバルセロナはバルバストロを圧倒。彼らの陣地で試合を進め、右サイドのハフィーニャのドリブルを起点として、次々にチャンスを迎えていった。

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そして、必然のように思えたバルセロナの先制点は、18分に決まった。フレンキー・デ・ヨングのロングボールからハフィーニャが右サイドを突破。折り返されたボールをペナルティーエリア内に飛び込んだフェルミンが右足で押し込んでいる。

先制したバルセロナはその後も攻勢を緩めず、42分にはフェルミンのクロスからジョアン・フェリックスがヘディングでネットを揺らした。が、これは疑わしくもオフサイドの判定に。バルセロナは圧倒的なパフォーマンスを見せながらも、わずか1点リードで試合を折り返している。

後半、バルセロナはバルバストロの反撃も受けるようになるが、51分に追加点を獲得。左サイドバック、17歳フォルトがクロスを送り、ファーサイドのハフィーニャが右足でボールを押し込んだ。

ようやくリードを広げたバルセロナだが、ここから一気に失速。とりわけ目についたのが、ジョアン・フェリックスのあまりに不安定な……もっと言えば、あまりに怠惰なプレーだった。攻撃面ではキレがなく、ボールを奪われても走らず歩き、チームメートがミスすれば嫌な顔をして……そして58分には、彼の不用意なバックパスをきっかけにしてバルセロナが失点。バルバストロはCKを獲得すると、デ・メサがネットを揺らして、約500人の観客を歓喜させている。

チャビ監督は60分過ぎに交代カードを切り、クリステンセンとハフィーニャを下げてイニゴ・マルティネスとヴィトール・ロケを投入。また71分にはオリオル・ロメウとジョアン・フェリックスをギュンドアンとレヴァンドフスキに代えた。

J・フェリックスを下げて主力選手たちを投入する交代策から調子を取り戻したバルセロナは、85分にレヴァンドフスキのヘディングシュートがハビトのハンドを誘発してPKを獲得。レヴァンドフスキ自身がこれを決め切って3-1とした。だがアディショナルタイムにはフェルミンがクレスポを倒して、今度はPKを献上……。これをマルク・プラトに決められて1点差に詰め寄られたものの、最後までリードを守り切って苦しい接戦を制している。

なお、バルセロナサポーターを失望させるプレーに終始したJ・フェリックスのこの試合のデータは、ドリブル突破0回、クロス成功0本、ボール奪取0回、キーパス0本、デュエル勝利9回中2回、そしてボールを奪われた回数15回だった。また負傷明けで久々の出場を果たしたイニゴ・マルティネスは、ピッチに立って約10分後に再負傷してしまい、セルジ・ロベルトと交代でピッチから下がっている。4部チームと接戦を演じてイニゴ・マルティネスが再び怪我……チャビ監督のチームにとっては、あまりポジティブに受け取ることのできない試合になってしまった。

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