Jon Uriarte(C)Getty images

なぜバルセロナとアトレティックの関係は悪化?物議の声明で西メディアが分析…会長は「うんざりしている」

バルセロナとアトレティック・クルブの関係は、依然として冷え切ったままであるようだ。

今夏にはスペイン代表FWニコ・ウィリアムズを巡って度々報道されるバルセロナとアトレティック。しかし26日、アトレティック側はラ・リーガと協議したことを発表。「バルセロナのデコSD(スポーツダイレクター)が我々の選手を獲得しようとしていると公に認めたことを受け、彼らの選手獲得能力に関して協議した。デコSDの発言は、ジョアン・ラポルタ会長の『1:1ルールを遵守できるよう取り組んでいる』との発言の後のものであり、現時点で彼らがこの条件を満たしておらず、新選手を登録できる状況にないことを意味している」とし、選手を獲得して登録できる財政状態にあるかどうかをリーグ側と話し合ったことを明かしていた。

スペインで大きな物議を呼んでいる今回のアトレティックの声明だが、スペイン『as』はバルセロナとの関係が冷え切ったままであることを指摘している。

ことの発端は2023年夏、イニゴ・マルティネスの移籍であるとのこと。スペイン代表DFは当時アトレティックの契約延長オファーを拒否してバルセロナ移籍を決断したが、この移籍から関係が悪化していったという。そしてサン・マメスで行われた今季のラ・リーガ最終節での直接対決でも、激しい対立が起きている。ピッチ上ではバルセロナの優勝を祝うセレモニーも行われたが、スタンドに詰めかけたアトレティックのファンは大ブーイング。これにはニコ・ウィリアムズの移籍に関するものや、“ネグレイラ事件”も関係していたようだ。そして、バルセロナ幹部エンリック・マシップ氏は優勝への祝辞の少なさとアトレティック幹部の冷たい対応を非難。これに対し、アトレティックのジョン・ウリアテ会長は以下のように語っている。

「相手チームの役員とは通常、試合の1時間前に会う。ラポルタ氏は20分早く到着していた。ホームチームの役員はスケジュールが忙しいが、アウェイチーム側はそれほどやることもなく、通常であればそちら側が率先して行動する。だが、彼は私に挨拶も来なかった。傷ついたとも思わなかったがね」

「誰もが制限内で自由にやりたいことができる。マシップは敵意を口にしているが、むしろ我々が受けていることにうんざりしているという感じだね。奇妙なことが起きているが、結局何も変わらない。人々は透明性を求めている。ネグレイラへの支払い、選手登録問題、財政レバーなど、我々は何もわからない……慣れない奇妙なことだね」

以前にラポルタ会長は「関係は悪くない。ここ数年はいくつか誤解やトラブルがあったと思う」と発言しているが、バルセロナとアトレティックの関係性は未だ冷え切っているようだ。ニコ・ウィリアムズ本人とは合意に達したことも伝えられているが、今後の動向に注目が集まっている。

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0