アトレティコ・マドリーは16日にラ・リーガ第28節、本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのバルセロナ戦に臨む。前日会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、レアル・マドリーとのPK戦でFWフリアン・アルバレスのゴールが取り消されたことを、いまだ引きずっている様子だ。
PK戦2-4で決着がついたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦アトレティコ・マドリー対レアル・マドリーだが、そのPK戦ではJ・アルバレスのゴールが取り消しに。理由は右足でシュートする直前、スリップした軸足である左足がボールに接触しており、2回ボールに触れていたとのことだったが、それを肉眼で判別するのは難しく、選手本人にも“ダブルタッチ”の意図がなかったことで物議を醸すことになった。
バルセロナとの大一番を前に会見に出席したシメオネ監督は、そのことについて再び質問を受けた。普段であれば過ぎたことは振り返らず、目前の試合に集中することを強調するアルゼンチン人指揮官ではあるが、今回ばかりは複雑な感情を覚えているようだ。
「今、何を感じているか? 普通ならば『バルセロナ戦だ』と言うところだが、しかし今回は自分の感情を説明しておいた方がいいだろう。私が怒り、苛立ち、不公平さを感じていることをね。しかし自分の立ち位置で唯一できるのは、仕事に取り組むことだけ、チームに競争し続けてもらうことだけなんだ」
「それでも、私たちのサポーターの気持ちは理解している。皆が怒り、苛立ち、不公正さを感じていることはね」
「これ以上、前の試合についての返答はしないでおく。カルレット(カルロ・アンチェロッティ監督)の言い分は正しい。もう終わったことだし、次の試合を考えなくてはならない。チームは自分たちのことだけに集中する必要がある。バルセロナ戦は私たちにとって、素晴らしいチャンスとなるんだ」
「私たちのサポーターはこのチームのことを誇りに思ってくれている。そしてサポーターと団結すれば、チームはもっと強くなれる。明日の試合でもそのことを示せるはずだ」




