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23日のラ・リーガ第14節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのアラベス戦を2-1で制した。
2011年12月に選手として過ごしたアトレティコに指導者として帰還すると、8タイトル獲得&12シーズン連続のチャンピオンズリーグ出場を果たすなど、クラブ史上最高の黄金時代を築き上げたシメオネ監督。それから13年を経て……このアラベス戦がアトレティコ指揮官として臨む700試合目となった。試合直前、メトロポリターノの場内アナウンスでその旨が伝えられると、観客は大喝采を送り、シメオネ監督もベンチから出てきて全スタンドに拍手を返している。
シメオネ監督はフリアン・アルバレスやジュリアーノ・シメオネなど、インターナショナルウィークに各国代表の試合を戦い、疲労が溜まっているであろう選手たちをベンチスタートに。GKオブラク、DFアスピリクエタ、ヴィツェル、ラングレ、ガラン、MFマルコス・ジョレンテ、バリオス、コケ、サムエウ・リノ、FWコレア、グリーズマンをスタメンとした。
立ち上がり、ボールを保持してアラベス陣地に攻め込んだアトレティコだったが、7分に先制を許してしまった。カルロス・ビセンテのクロスをペナルティーエリア内のガランが腕で止めてPKに。キッカーのグリディがGKオブラクを破っている。
出鼻をくじかれたアトレティコは攻勢に出るものの、より守備にプライオリティーを置いたアラベスを相手になかなかチャンスをつくれない。最も惜しかった場面は19分、ペナルティーエリア内の混戦からリノが右足でシュートを放ったが、これはクロスバーを直撃する。また34分にコケ、39分にジョレンテがミドルレンジからゴールをうかがうも、どちらもGKシベラのセーブに遭った。試合は0-1で折り返しを迎えている。
シメオネ監督はハーフタイムに交代カードを切り、ガラン&ジョレンテとの交代でスルロット&ジュリアーノを投入。迎えた後半、さらに攻撃の勢いを強めたアトレティコだが、まだ同点ゴールは遠い。シメオネ監督は次々と選手交代を敢行していき、コレア、リノ、コケを下げてアルバレス、デ・ポール、ロドリゴ・リメルケをピッチに立たせる。
ジュリアーノのガッツとダッシュに引っ張られるアトレティコは、74分についに同点ゴールを決めた。デ・ポールのクロスからスルロットがヘディングシュートを放ち、これがアブカルのハンドを誘発。グリーズマンがキッカーを務めると、枠の右にシュートを突き刺している(今季ラ・リーガ4得点目)。
ハンドによるPKから許した失点をハンドによるPKから返したアトレティコは終盤に猛攻を仕掛け、86分にその執念の攻撃を実らせた。中盤のデ・ポールが右足アウトサイドでスルーパスを送り、スルロットがアラベスのDFラインを突破。ノルウェー代表FWはペナルティーエリア内右、やや厳しい角度から右足のシュートを決め切っている(今季ラ・リーガ5得点目)。
またも終盤のゴールでスコアをひっくり返したアトレティコは、アラベスの反撃を跳ね返し続け、リードを最後まで守り切った。ラ・リーガ3連勝、公式戦5連勝の同チームは勝ち点を14として、3位レアル・マドリー(2試合未消化)に勝ち点2差をつけて2位浮上。同日にセルタ戦に臨む首位バルセロナとの差を4としている。またシメオネ監督は700試合の成績は、413勝156分け131敗となった。




