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今季勢いを見せるアトレティコ、シメオネ「良い選手はどのチームにもいる。賢い選手を多く集められるほど成功に近づく」

12日のラ・リーガ第13節、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのビジャレアル戦に3-1で勝利した。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、前節ラス・パルマス戦(アウェー)の黒星から勝利を取り戻したことに満足感を表している。

前半にFWジェラール・モレノの先制点を許したものの、ハーフタイム直前にMFアクセル・ヴィツェルのゴール同点に追いついたアトレティコ。後半、ビジャレアルの堅守に苦しみ続けたが、80分にMFコケの高精度サイドチェンジ、右サイドを突破したMFマルコス・ジョレンテのワンタッチクロス、FWアントワーヌ・グリーズマンのワンタッチシュートという見事な連係で逆転ゴールを決めると、85分にMFパブロ・バリオスの独走ドリブルからMFサムエル・リノが3点目を記録して勝負をつけた。

試合後、シメオネ監督は次のような感想を述べている

「対戦相手は良い時期にいないとはいえ、良い選手たちを擁しているチームだ。前半に先制ゴールを決めて、その後にもチャンスをつくっていた。一方の私たちは敵陣でプレーし続けたが、明確なチャンスを生み出していたわけではなかった。それでも前半終了間際、チームを落ち着かせてくれる同点ゴールが決まっている。後半にはサイドでよりスピードあるプレーを獲得するためにジョレンテを起用したが、そうした選手交代によってチームに生命力が吹き込まれたんだ」

グリーズマンはこの試合のゴールで今季公式戦の得点数を12に伸ばしただけでなく、アトレティコでの通算得点数を169として、歴代得点ランク2位の故アドリアン・エスクデロ氏と並んだ。あと4ゴールを決めれば、歴代1位の故ルイス・アラゴネス氏と並ぶことになる。

シメオネ監督はグリーズマンがアトレティコ史上最高の選手かを問われて、次のように返答した。

「比較しても良いことなどない。しかしアントワーヌは記録してきたゴール数によってクラブの歴史に残るんだ。彼はチームの象徴的な選手だよ」

ラ・リーガで2試合ぶり勝利アトレティコは、第4節セビージャ戦未消化ながら勝ち点を28として、首位ジローナ(勝ち点34)、2位レアル・マドリー(勝ち点32)、3位バルセロナ(勝ち点30)を追走。今季はそのパフォーマンスの質などからも、優勝を狙えるチーム状態と言われている。

そうした中でシメオネ監督は、現在のチームにはグリーズマンや主将のMFコケをはじめとして、自分自身でプレーを解釈できる「賢い選手」が複数いるとの見解を示す。そのような選手が多いほど、成功を収める確率が上がることを説いた。

「このチームは自分たちが行っているプレーに自信を持ち、なおかつ自分たち一人ひとりが大切な存在だと感じている。このグループには野心があるよ。だからこそ、あの有名な“パルティード・ア・パルティード(試合から試合へ)”で進んでいこうじゃないか」

「良い選手はどのチームにもいるさ。私たちが必要としているのは賢い選手だ。そんな選手たちが多くいるほど、成功は近くなるんだよ」

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