アトレティコ・マドリーとディエゴ・シメオネ監督が、契約延長交渉で合意に達したようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
アトレティコと、シメオネ監督の妹で代理人を務めるナタリア女史が契約延長交渉に取り組んでいたことは周知の事実だったが、ついに合意に至った模様。2024年まで結んでいた契約は3年間延長され、アルゼンチン人指揮官は2027年までチームを率いることになるという。アトレティコは今後数日中に、新契約締結を正式に発表する見込みだ。
特筆すべきは、年俸額だ。シメオネ監督の年俸はネットで1600万ユーロ、グロスで3000万ユーロ以上で監督としては世界最高額ともされてきた。だが財政が圧迫されているアトレティコが今回の交渉で減俸を願い出ると、シメオネ監督とナタリア女史は事情を理解して、これを受け入れたとのこと。『マルカ』は減俸額について「大幅な」と記しただけだったが、『カデナ・コペ』の以前の報道によれば、アトレティコは年俸を20〜30%カットすることを目標としていたようだ。
シメオネ監督は2011年末に選手として過ごしたアトレティコに監督として復帰。その後ラ・リーガを2回、コパ・デル・レイを1回、ヨーロッパリーグを2回を制したほか、チャンピオンズリーグで2回にわたり決勝に進出するなど、クラブ最大の黄金期をもたらした。新契約をまっとうすれば、15年半連続でアトレティコを率いることになり、故ミゲル・ムニョス氏が1960〜74年にレアル・マドリーを指揮して樹立した、ラ・リーガの最長指揮記録を塗り替えることになる。
