30日のラ・リーガ第30節、アトレティコ・マドリーは敵地メンディソロサでのアラベス戦を1-1のドローで終えた。
開幕2試合を1分け1敗で終え、これ以上優勝争いで遅れを取らないためにも、どうしても勝利がほしかったアトレティコ。開始7分にFWジュリアーノ・シメオネが先制点を決めたものの、14分にFWアレクサンダー・スルロットのPK献上からFWカルロス・ビセンテに同点弾を決められ、勝ち点1を分け合った。
今夏1億6000万ユーロ以上を投じる大型補強を実現しながらも、開幕3試合で勝ち点9の内2ポイントしか獲得できていない状況で、批判的な論調は強まっている。このアラベス戦について、スペイン『マルカ』は「アトレティコはグロテスクな領域に突入した」、『アス』は「アトレティコは立ち上がれず」「毎試合が大打撃だ」と報じている。
だがシメオネ監督は、補強した選手たちが適応すれば状況を逆転させられることを強調。アラベス戦直後の会見で、次のように語った。
「相手の守備は素晴らしかったが、私たちは勝利に値するだけのプレーを見せていた。だが、実際にはそうできず、勝ち点2しか獲得していない」
「私は加入した選手たちを信じている。このまま努力し続けなければいけない。努力してこそ、勝ち点を増やすことができるんだ」
シメオネ監督は現時点では結果ではなく、2年で14選手が加入したチームを機能させることが優先としている。
「心配すべきは勝ち点ではなく、チームだ。悪いプレーを見せながら勝つことは、とても難しい。シーズン中に何度か起こることではあるが、いつもそうなるわけではないんだ」
アトレティコはここまでの3試合、すべて前半に先制しているが、その後に同点・逆転を許している。
「私たちは守備面を改善しなくてはならない。だが、さらに改善が必要な部分はアタッキングサードだ。スルロットがヘディングシュートを放った場面のように、もっとストライカーがアクションを起こせる状況が必要なんだ」




