10日のラ・リーガ第13節、アトレティコ・マドリーは敵地ソン・モッシュでのマジョルカ戦を1-0で制した。なおマジョルカFW浅野拓磨は、負傷のためこの試合を欠場している。
リール、ベティスに連敗してどん底に沈んだ後、ビク戦(コパ・デル・レイ)、ラス・パルマス戦、そしてPSG戦と3連勝して一気に浮上したアトレティコ。このアラサテ監督率いるマジョルカとの一戦では、守備ではほとんどチャンスを許さなかったものの、(あってもGKオブラクのいつもの好セーブが飛び出す)、PSG戦の疲労もあってか攻撃が機能せず得点をなかなか奪えない。
だが61分、あの男がワンプレーからゴールを引き寄せた。ラス・パルマス戦でトップチーム初ゴールを記録し、PSG戦ではモリーナのゴールをお膳立てしたシメオネ監督の三男、21歳ジュリアーノ・シメオネである。
セットプレーでボールスローイングしようとしたGKオブラクが、前線に全速力で走り込むジュリアーノを見て咄嗟にパントキック。ジュリアーノは圧倒的なスピードでまずモヒカを置き去りにし、マフェオとの競り合いにも勝利してそのままPA内に侵入。横パスでフリーで走り込むフリアン・アルバレスのゴールをお膳立てしている。
フリアン・アルバレスは今季4点目。そして圧倒的スピードと気持ちのこもったプレーでアトレティコファンを魅了するジュリアーノは、いよいよ今季ブレイクの若手選手として扱われることになりそうだ。
リードを得たアトレティコはその後、マジョルカの攻勢を受けることになったが、ゴールを許さず1点差のまま試合終了のホイッスルを迎えた。ラ・リーガ2連勝のアトレティコは勝ち点を26として、2位レアル・マドリー(1試合未消化)との差を1、同日にレアル・ソシエダ戦に臨む首位バルセロナとの差を7に縮めている