4日のラ・リーガ第17節、レアル・ソシエダは本拠地アノエタでのアトレティコ・マドリー戦を1-1のドローで終えた。MF久保建英は先発出場で、88分までプレー。DF喜多壱也はベンチ入りも出場機会がなかった。
ソシエダにとっては、セルヒオ・フランシスコ前監督の後任となるマタラッツォ監督の初陣。アメリカ人指揮官はトップチーム初招集となった喜多壱也をベンチに置き、久保は右サイドハーフで起用している。中盤から前線にかけてのスタメンはMF久保、トゥリエンテス、ソレール、ゲデス、FWブライス、オヤルサバルでシステムは4-4-2。
前半立ち上がりはアトレティコがボールを保持して攻め込み、ソシエダは積極的なプレスと縦に速い攻撃で応戦。時間が経つに連れて両チームの状況は逆転し、ソシエダがアトレティコを自陣に押し込んでゴールを目指すようになった。久保はというと、この試合ではキレのあるプレーを見せ、40分に決定機を創出。右サイドで2人をかわし、ゴールライン際を駆け上がってマイナスのパス。しかしオヤルサバルが放ったシュートは、惜しくも枠の右に外れてしまった。前半はスコアレスで終了する。
迎えた後半、先制点を決めたのはアトレティコだった。50分、ジュリアーノが圧倒的なスピードで右サイドを突破してクロス。このボールをスルロットが頭で押し込んだ。
ビハインドを負ったソシエダだったが、マタラッツォ監督のもとでモチベーションを高める選手たちは、すぐさま同点に追いつくことに成功。ゴールを演出したのは、久保だった。55分、日本人MFが右サイド開いた位置でボールを受けると、そのままペナルティーエリア内右に侵入。久保はマークについたコケを眼前に左足アウトサイドで横パスを出し、これを受けたゲデスが右足のシュートでネットを揺らした。久保は今季の成績を2得点2アシストとしている。
1-1としたソシエダはその後、アトレティコと一進一退の攻防を続ける。その中で久保は、今季前半戦の低調ぶりを完全に払拭したかのように鋭いプレーを連発。ドリブル突破、ボールキープのほか、自らゴールを狙っていった。
久保は75分、ペナルティーエリア手前からシュートを放つも、グラウンダーのボールはGKオブラクがセーブ。さらに85分には右サイドからのカットインでボールを叩いたが、こちらもアトレティコ守護神に止められてしまった。マタラッツォ監督は88分に久保をベンチに下げたが、アノエタの観客は喝采でもってこの日本人の奮闘を称えている。
結局、試合はどちらも決め手を欠いて、1-1のまま終了のホイッスル。ソシエダは5試合勝利なしで15位に位置。しかしスペイン3強の一角、アトレティコと互角に渡り合えたことで、マタラッツォ監督は上々のスタートを切ったと言える。そして何よりも、久保が再びクラック(名手)として輝きを放ったのは、嬉しいニュースだ。久保はファン投票によるラ・リーガのMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選出されている。




